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米VMware、自らが運営するパブリッククラウドサービス「vCloud Hybrid Service」を発表

 米VMwareは21日(米国時間)、VMwareが運営するIaaS「VMware vCloud Hybrid Service」を発表した。

 vCloud Hybrid Serviceでは、VMware vSphere上で動作が保証された90以上のOSと数千のアプリケーションをサポートしている点が特徴で、アプリケーションの変更や再設定をすることなく、パブリッククラウド環境への移行を行えるという。また、VMwareベースのクラウドサービスとも互換性を備えるほか、顧客の持つ既存データセンターとvCloud Hybrid Serviceをレイヤ2/3レベルで接続する、セキュアな仮想ネットワークも利用可能だ。

 さらに、ビジネスクリティカルアプリケーション向けの監視/高可用性/自動化されたレプリケーションなどの機能を提供するほか、vMotion、High Availability、Distributed Resources Schedulerなど、vSphereが持つ高度な機能も活用できる。

 管理についても、現在と同じツールとプロセスを用いて、オンプレミスとクラウドの両環境を管理可能。またvSphereの管理者は、無料のvCloud Connectorプラグインを使用して、vSphereクライアントから仮想マシン(VM)の閲覧、管理、移行を行えるとした。

 なお、このサービスは、6月より米国で早期導入プログラムを通じて提供され、一般提供開始は2013年第3四半期の予定。日本国内を含めたアジア太平洋地域では、2014年の提供開始を予定している。

(石井 一志)