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日本オラクル、業務部門ユーザーにとって使いやすい機能を追加したBPM製品の新版

 日本オラクル株式会社は20日、ビジネスプロセス管理(BPM)ソフト「Oracle Business Process Management Suite」(以下、Oracle BPM Suite)の新版を発表した。同日より提供開始している。

 新版では、まず、Webブラウザ上でプロセスを作成するツール「Business Process Composer」が拡張され、ビジネスプロセスの設計、シミュレーション、実行、画面の構築などをより容易に行えるようにした。

 業務部門ユーザーとIT部門が同じブラウザの画面を共有しながら、共同でビジネスプロセスの作成や分析、画面設計などを行えるので、IT部門は業務部門ユーザーの持つ課題やニーズを理解しやすくなる点がメリット。これにより、システム開発工程における手戻りを極小化し、より効率的な開発を進められるという。

 また業界特有、あるいは業界共通で利用可能な、事前定義済みのビジネスプロセスのパターンとして、「Oracle Process Accelerators」を無償提供する。

 例えば、業界特有のプロセスでは、金融業向けの新規口座開設プロセス、業界共通のプロセスでは、新入社員の入社手続きなどがあり、これらによって最も効果的な実践手法が提示されるので、ユーザーのビジネスプロセス管理への取り組みがシンプルになり、より早期に効果を発揮できるようになるとのこと。

 なお日本オラクルでは、今回の新版の提供にあわせ、アプリケーション構築に豊富な実績を有し、日本オラクルのビジネスプロセス統合における提案活動に賛同するパートナー企業に対して、Oracleのパートナー企業向け認定制度のうち「Oracle Unified Business Process Management 11g」取得のための支援を行うほか、パートナーの強みを生かした上での拡販活動を、共同で実施するとしている。

(石井 一志)