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ヤマハ、PoE+給電が可能な8ポートのGbEスマートスイッチ「SWX2200-8PoE」
2012年11月1日 16:14
ヤマハ株式会社は1日、自社のルータと連携可能なレイヤ2のスマートスイッチ「SWX2200シリーズ」のラインアップに、PoE給電に対応した8ポートスイッチ「SWX2200-8PoE」を追加すると発表した。発売時期は2013年4月の予定で、価格はオープンだが、市場想定価格は7万円前後を見込んでいる。
SWX2200-8PoEは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×8ポートを備えたネットワークスイッチ。すでに提供されている8ポートスイッチ「SWX2200-8G」などと同様、ヤマハのルータと連携して一元管理を行え、ネットワーク上のスイッチの構成やポートのリンク速度、通信量などを表示し、ネットワーク状態を確認することができる。
こうした管理機能については、ルータ直下のSWX2200シリーズだけでなく、その下に接続されたSWX2200シリーズのポートのリンク状態や接続速度までを表示できるため、オフィス内の各デスクに接続されたポートの状態なども、一元的に確認することが可能だ。
ここまでは従来のヤマハ製スイッチと同じだが、最大の特徴は、Ethernet経由で電力を供給できるPoE給電機能を備えている点。ヤマハ サウンドネットワーク事業部の長谷川豊事業部長は、「PoEを利用すればLANケーブル一本で通信と電源供給が可能なため、コンセントがない壁や天井でも電源工事などをせずに容易に設置できる。ネットワークカメラ、IP電話、無線LANアクセスポイントなど、Ethernet経由で受電可能な機器が増えており、そうした機器とセットで使っていただきたい」と述べ、製品化の理由を説明した。
PoE給電については、ポートあたり最大30Wまでの給電に対応したPoE+(IEEE 802.3at)に1/3/5/7番ポートが、最大15Wまでの給電を行えるPoE(IEEE 802.3af)に2/4/6/8番ポートが対応。2ポートずつペアで給電容量が設定されているので、例えば1番ポートでClass4(30W)の機器へ給電を行う場合は、ペアになっている2番ポートからの給電は行えなくなる。Class3(15.4W)以下の機器であれば、すべてのポートから同時に給電を実行できる。
また、給電機能を備えたことで、より安定したシステム運用が求められることから、例キャンファンを2基と温度センサーを搭載した。ファンの動作状況や内部状況は常に監視されており、ファン、温度、給電の異常を検知した場合には給電を停止するとのこと。
なお、設定などの連携が可能なヤマハのルータは「RTX1200」で、その後順次、「RTX810」、「NVR500」、「FWX120」などが対応する予定だ。