グリー、開発デベロッパー向けにマルチクラウド管理機能を提供


RightScale利用イメージ

 グリー株式会社は20日、GREEでソーシャルアプリを提供する開発デベロッパー(以下、GREEパートナー)向けに、マルチクラウド管理機能「RightScale」を提供すると発表した。これによりGREEパートナーはクラウドサービスを利用した大規模なシステム管理が可能になるという。

 RightScaleは、米RightScaleが開発した、さまざまなIaaSサービスを統合管理できる運用管理ツール「RightScale Cloud Management Platform」で提供されるマルチクラウド管理機能。世界中のRightScaleパートナーのIaaSサービスを一括して運用・管理できるのが特長。

 日本のIaaSとしては、2011年11月にIDCフロンティアのクラウドサービス「NOAH」が初めて採用され、Amazon EC2などとの統合管理が可能となっている。今回の発表は、グリーがRightScaleおよびIDCフロンティアと共同で、GREEパートナー向けにRightScaleの機能を提供するというもの。

 スマートフォンの普及でモバイルソーシャルゲーム市場が拡大するにつれ、GREEパートナーのコンテンツ配信におけるクラウド利用比率が高まっているという。グリーはRightScaleを提供することでクラウドの相互運用を実現し、GREEパートナーへの支援を強める考えだ。

 GREEパートナーは、ソーシャルアプリを提供する際に、それぞれのクラウドベンダーを意識することなく、同一の使い勝手で管理可能となる。また、サーバーテンプレートを有効活用することで、世界各地のクラウドへ効率的に設定内容を反映できるため、運用負荷が軽減されるという。

 また今回は、GREEパートナー向けの特典プランとして、1カ月間の特別無料アカウントも提供。RightScale有償版機能を試用できるようにしている。

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