マイクロソフト、新パートナー制度「Microsoft Partner Network」を開始


 マイクロソフト株式会社は12日、新しいパートナー制度「Microsoft Partner Network」を開始した。

 Microsoft Partner Networkは、パートナー企業からの「他社と明確に差別化してほしい」という要望と、エンドユーザーからの「自社の課題解決に最適なソリューションを展開するパートナーを見つけやすくしてほしい」との要望に基づいて設計された、世界共通のパートナー制度。


新たなメンバーシップ

 新たに用意されたメンバーシップ(会員資格)は、「コミュニティ」「サブスクリプション」「シルバーコンピテンシー」「ゴールドコンピテンシー」。パートナー企業は、新しい制度の下で自社のニーズに最適なメンバーシップを選択できる。

 コミュニティは、Microsoft Partner Networkの入り口で、マイクロソフトとの本格的なビジネス推進を検討しているすべてのパートナー企業を対象とする。コミュニティメンバーは、Small Business Partner Community、BizSpark、WebsiteSparkにも加入できる。技術リソースやビジネス開発リソースが提供される。

 サブスクリプションでは、2種類の「マイクロソフトアクションパック(定期購読型サブプログラム)」から最適なものを購読できる。主にシステム構築をビジネスにしているパートナー企業には「マイクロソフト・アクションパック・ソリューション・プロバイダー」、主にアプリケーション・Web開発をされているパートナー企業には「マイクロソフト・アクションパック・ディベロップメント&デザイン」が提供され、マイクロソフト製品ライセンスや追加の技術リソースが提供される。

 パートナー企業はさらに、顧客の特定のニーズに対応した29の専門分野(仮想化、システム管理など)のいずれかで、シルバーのコンピテンシー(得意分野)を取得可能。これにより専門性の高さを証明できる。

 また、その中でも特に技術スキルに精通したパートナー企業は、特定のビジネスソリューションにおいて最高レベルであることを認定するゴールドコンピテンシーを取得できる。これを取得すれば、特定のビジネスゴールの実現を支援するために設計されたさまざまな特典が受けられる。


クラウドビジネスの成功を支援

 クラウドビジネスを始めたいパートナー企業には、そのために必要なリソースを提供する「マイクロソフト・クラウド・エッセンシャル・パック」を用意。

 併せて、すでにクラウドソリューションを販売し、トレーニングに参加し、ユーザー導入事例を紹介できるパートナー企業を、クラウドの取り組みに全力をあげているパートナー企業として「マイクロソフト・クラウド・アクセラレート」の認定も行う。

 この認定を受ければ、マイクロソフトクラウドサービスの社内利用権の追加や、マイクロソフト・クラウド・エッセンシャル・パックで提供される以上の特典が受けられる。


パートナー企業向けの新たな支援ツール「Microsoft Pinpoint」

 エンドユーザーとパートナー企業との橋渡しを目的として、エンドユーザーがマイクロソフトソリューションをWebサイトで検索する際に、要望にマッチしたパートナー企業を紹介する「Microsoft Pinpoint」も提供を開始した。エンドユーザーは迅速に最適なパートナー企業を検索でき、パートナー企業はビジネスチャンスを拡大できる。

 このほかにも、マイクロソフトでは、パートナー企業をサポートするツールを改善・拡張すべく取り組んでいる。一例として、ゴールドコンピテンシー取得企業に対して、ソリューションベースの新しいインセンティブプログラムを提供している。

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