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住友セメントシステム開発、健康管理クラウドの基盤にBIGLOBEクラウドホスティングを採用

Oracle Databaseのクラウド利用に対応

健庫番の画面イメージ

 NECビッグローブ株式会社(以下、BIGLOBE)は16日、住友セメントシステム開発株式会社が、クラウド型健康管理システム「健庫番」の運用基盤として、BIGLOBEのIaaSである「BIGLOBEクラウドホスティング」を採用したと発表した。

 住友セメントシステム開発では、大企業向けにSIで提供している健康管理システム「Arms Enterprise」の機能を限定し、中小企業向けのクラウドサービスとして提供することを検討していた。ところが、Arms EnterpriseはOracle Databaseでの構築が前提になるため、クラウド上で運用するとOracle Databaseのライセンス契約に違反する可能性があり、それがクラウドサービスとして提供する上での障壁になっていたという。

 しかし「BIGLOBEクラウドホスティング」は、Oracle Databaseのライセンスに準拠した「ベースモデル(Oracle用)」を用意しているので、これを利用することにより、スムーズなクラウドサービス提供が可能になったとのこと。現在は、月額10万円からの中小企業向けクラウドサービス「健庫番」として提供が開始されている。

 また「健庫番」では、健康診断結果などの重要な個人情報を扱うことから、クラウド化にあたっては高いセキュリティも求められていた。そこで「BIGLOBEクラウドホスティング」と連携したVPNサービス「infra-VPNサービス」を活用し、SSLによる暗号化通信を行って高いセキュリティレベルを実現したほか、10年以上にわたってインターネットプロバイダ事業を運営しているBIGLOBEのデータセンター上で運用されているため、信頼性の高いサービスを実現できたとしている。

(石井 一志)