2014年度はクラウド、ソーシャルなど4つのメガトレンドが成長する～米MicrosoftターナーCOO (クラウドなど4つのメガトレンド)

クラウドなど4つのメガトレンド

米Microsoftのケビン・ターナーCOO

　基調講演の開始から約1時間を経過したところで、いよいよ、ケビン・ターナー（Kevin Turner）COOが登場した。

　ターナーCOOは、Office 365やAzureの成長、昨年発売したWindows 8によってもたらされた9つの変化を示すなど、この1年間にMicrosoftが達成したいくつかの実績をあげながら、「いま、この産業は大きな転換期を迎えている。だが、それは大きな成長を遂げることができるタイミングでもある。新たな世界でのビジネスチャンスが生まれている」とし、「2014年度は、クラウド、ソーシャル、モビリティ、ビッグデータという4つのメガトレンドが成長することになる」と切り出した。

　クラウドに関しては、コンシューマ向けクラウドサービスにおいて、MSNを4億6000万人が利用していること、Xbox Liveでは4800万人が利用していること、3億人のSkypeユーザーがおり、国際電話の3分の1がSkypeとなっていること、Outlook.comのユーザーが4億人を超えていること、SkyDriveの利用は来年は2倍になっていることなど示す一方、「厳しい戦いを続けてきた検索エンジン分野」（ターナーCOO）でも、シェアを伸ばしていることを強調。

　「gmailのアカウントでは、顧客への広告展開を実施するためにプライバシーを侵害している。Microsoftはそれとは一線を画し、消費者のプライバシーを守る方針は変わらない。広告主にプライバシー情報を売ることはない」などと、同社の姿勢を示した。

Windows 8の9つの重要な変革点

Microsoftのコンシューマ向けクラウドビジネスの成長

Bingのシェア拡大の推移。2013年にはBingを活用しているサイトを含めて26.68％のシェア

　一方で、エンタープライズクラウドにおいては、Office 365が500％の成長率を達成していること、Azureが150％の成長を遂げ、フォーチュン500社の半分が導入していること、クラウドには保守的な各国の政府が、Microsoftのクラウドサービスを利用していることなどを示し、「Microsoftには、パブリック、プライベート、ハイブリッドの3種類のクラウドがある。業界で最強の総合力がある」とアピール。

　また、「過去12年間にわたる投資により、エンタープライズグレードのクラウド基盤があり、適切な能力、容量を確保している。さらに、調査会社によると86％の脆弱性は、Microsoft以外のプラットフォームによるもので、Microsoftには131の脆弱性しかなかった。3～5倍のインストールベースがありながらの脆弱性が最も少ない。一部には、Androidデバイスの99％にはリスクがあるという調査結果もある。これは、われわれには大きなチャンスである。最も安全なクラウド環境を提供できるのは、Microsoftである」などと述べた。

エンタープライズクラウドにおける実績

Microsoftの強みはハイブリッドクラウドにあるとする

Microsoft製品に最も脆弱性がないことを強調した