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クラウドのメイントレンド? 評判のDockerをGoogleが本格サポート

 Linux用のコンテナ管理ソフトウェア「Docker」の1.0版がリリースされた。Dockerは、まだ登場から日が浅いものの、既に多くの開発者に利用されている注目株だ。本リリースを受けて早速、いくつものクラウドベンダーがサポートを表明したが、とりわけ注目されるのがGoogleだ。同社はPaaS型サービスの「Google App Engine」でのサポートを発表するとともに、“秘密兵器”を投入した。

いよいよ「Docker」が本格展開

 Dockerは、「コンテナ」という単位でアプリケーションをパッケージし、より簡単に実装、実行ができるようにする管理ソフトウェアだ。コンテナはLinuxOSのアプリケーションと必要なコンポーネントをパッケージしたもので、開発者環境でビルドしたイメージを、そのまま本番環境に持っていって動かせるのが特徴だ。

 同じ仮想化でも、ハイパーバイザー型がアプリケーション実行にゲストOSを必要とするのに対し、コンテナ型はホストOSの上の層に、管理ソフト、ライブラリやアプリケーションがあり、ゲストOSが不要。稼働させるためのリソースが少なくて済み、一つの仮想マシン上で複数のコンテナを実行できる。オーバーヘッドが小さく、ディスクの使用量も控えめで、OSブートもなく起動が速いという。

 コンテナは、もともとSun Microsystems がSolarisコンテナで切り開いた技術で、Linuxコミュニティが発展させてきた。

 Dockerは、同名のDocker(旧dotCloud)が開発してオープンソースで公開している。最初のバージョンが登場したのは昨年3月だが、扱いやすさで開発者の心をつかみ、広く使われるようになっている。Forbesによると、ダウンロード回数は275万を超え、エコシステムの構築が進んでいる。AWS、RedHat、Dell、IBM、OpenStack、Cloud Foundryなどとのパートナーシップの下、1万4000の“Docker化”されたアプリケーションイメージがあり、Docke自体がプラットフォームになりつつある。

 6月上旬に開いた同社初の開発者会議「Docker Con 14」でリリースした「Docker 1.0」は、本番環境をサポートする最初のバージョンだ。併せて発表した「Docker Enterprise Support Program」では企業向けに本格的なサポートやトレーニングを提供する。また、ソフトウェアの名称を「Docker Engine」とした。

(岡田陽子=Infostand)