ニュース
NTTドコモビジネスとClassiq、量子コンピューティングの産業分野における普及促進に向け業務提携
2026年10月9日 08:00
NTTドコモビジネス株式会社とクラシック・テクノロジーズ合同会社(以下、Classiq)は8日、量子コンピューティングの産業分野における普及促進を目指し、戦略的業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。
NTTドコモビジネスは、Classiqが提供する量子開発プラットフォーム(以下、Classiqプラットフォーム)の提案・販売を通じて、企業が量子コンピューティングを活用できる環境の整備を目指す。
両社は、国内でもゲート型量子コンピューティングをクラウド経由で利用できる環境が広がり、企業の関心は研究段階から具体的な活用検討の段階へと移行しつつあると説明する。一方で、企業が実際に活用に踏み出す際には開発の難しさが障壁となっており、量子技術の専門家を擁していない多くの企業にとっては、活用に向けた検討が困難だという。
Classiqは、量子アルゴリズムを高い抽象度で記述できる高水準モデリング言語「Qmod」と、その記述内容に基づいて最適化された量子回路を自動生成する合成エンジン「Synthesis」を備えた量子開発プラットフォームを提供している。これにより、量子力学の専門家でなくとも、AI・機械学習や線形代数の知見を持つエンジニアやデータサイエンティストが量子コンピューティングに取り組みやすくなる。
また、Classiqプラットフォームは、超伝導方式、中性原子方式、イオントラップ方式、光方式といった動作原理の異なる量子ハードウェアに加え、シミュレーターにも対応している。一度記述したアルゴリズムを書き換えることなく、Classiqプラットフォームから複数方式の量子ハードウェアで実行できる。用途やマシンタイムに応じて実行先を選択できるため、顧客は特定の方式に縛られることなく、作成したアセットを保全しながら量子活用を進められる。
Classiqの量子ソフトウェア技術と、NTTドコモビジネスが培ってきた先端技術の社会実装力を組み合わせて、企業における量子コンピューティングの活用を推進するため、業務提携を締結した。
両社は、顧客に対して共同で提案活動を行う。顧客の業務課題に対してClassiqプラットフォームの適用可能性を検討し、量子アルゴリズムの開発から実行までをエンドツーエンドで一貫して行える環境を提供する。これにより、両社は相互の強みを生かして量子コンピューティングの活用促進とユースケースの創出に取り組む。
業務提携において、NTTドコモビジネスはClassiqプラットフォームの提案・販売と、量子コンピューティングを活用したユースケースの創出・実証を行う。Classiqは、Classiqプラットフォームの提供と、量子アルゴリズムおよび量子ソフトウェア技術に関する知見・技術支援を提供する。
今後、NTTドコモビジネスとClassiqは、顧客との対話を通じて、量子コンピューティングによる価値創出が期待できる業務領域を特定し、具体的なユースケース創出・実証を進める。両社は、業務提携を通じて、量子コンピューティングを一部の専門領域にとどめることなく、企業が事業成果につなげる技術として普及させることを目指す。
