日立情報、電算の長野DCを活用して事業継続など支援


 株式会社日立情報システムズ(日立情報)は4日、長野県に拠点を多く総合情報サービス企業の株式会社電算とアウトソーシング事業で協業すると発表した。日立情報のデータセンターラインアップに電算の長野データセンター(DC)を加え、首都圏のバックアップニーズなどに対応する。

 東日本大震災を契機に首都圏外のDCの利用を検討する企業が増えている。こうした背景から日立情報は電算の長野DCを活用したアウトソーシングサービスを提供する。長野データセンターは東京から長野新幹線で約90分とアクセスが良いほか、立地面、ファシリティ面でも安心して利用できるという。

 施設は、震度7の激震クラスの激しい揺れを低減する免震構造のほか、2系統受電の電源や非常用発電装置を備える。入退室管理にはICカードと生体認証を組み合わせ、監視室にて24時間365日有人監視と、監視カメラによる記録を行っている。また、DCの上空は航空空路から外れているという。

 日立情報および日立グループでは、首都圏だけでなく東北、関西、中部、九州など全国各地にDCを保有している。2011年6月9日には、日立が岡山県内に3棟目のDC開設を決定。これらの施設を活用し、事業継続管理(BCM)やクラウドへの対応を推進するとしている。

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(川島 弘之)
2011/7/4 16:19