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富士通、世界約180カ国でIT機器のメンテナンス作業を代行するサービスを提供開始

 富士通株式会社は5日、世界各国に拠点を展開する富士通の海外グループ会社やサービスプロバイダーと連携し、約180カ国でIT機器のメンテナンス作業を代行するサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service グローバルオンサイトオペレーション」を、日本国内のグローバルでビジネスを展開する法人向けに販売開始した。

 サービスは、富士通との契約のみで、ほぼ全世界における顧客の海外拠点へエンジニアを派遣し、PC・ネットワーク機器・サーバーなどのIT機器に対して、標準化されたメンテナンス作業を代行するもの。これにより、海外の全拠点で一貫したIT機器運用を実現し、顧客のグローバルなITガバナンスの強化を支援する。

 また、オプションメニューで、各拠点におけるインシデントや改善提案を含む月次作業状況レポートを富士通のサービス管理者から提供することで、顧客のライフサイクルを考慮した最良なIT機器運用を実現する。

 グローバルで共通利用するインシデント管理システムを通じて、各拠点のエンジニアからインシデント情報を収集および横展開することで、過去に発生した事例を踏まえた的確なサポートを全拠点において提供する。

 契約時の顧客との検討に基づき、標準化した作業内容および手順を、ベルギー・フィリピン・コスタリカにある富士通の海外拠点をハブとして各拠点のエンジニアへ一斉に展開し共有することで、本来必要となる事前教育などの準備期間を大幅に短縮し、最短1カ月でサービスを開始できる。

 サービスの価格(税別)は、初期費用は展開国数が1カ国の場合で35万円、基本費用が月額10万円(月間インシデント件数が10件の場合)、作業費用が1件につき1万1000円(顧客拠点がフィリピンまたはベトナムでPCの予備機交換作業を代行する場合の見積もり例)。

 富士通では、大手100社、中堅・準大手をターゲットに累計200社、2020年度末までに年間20億円の売上を目標とする。