SLC、MLC、TLCタイプのメモリセルとそれぞれの特徴について(出典:東芝提供による資料)。MLCタイプは、もともと1個のメモリセルに2ビット以上の情報を記憶できるものを総称するものだったが、3ビット/セルのTLCタイプが登場したことを受け、業界全体で2ビット/セルのものだけをMLCと呼ぶようになった。本来、明確に区別するならDLCとでも書くべきではないかと筆者は常々思うわけだが、それはさておき3ビット/セルのTLCタイプは、大容量化の面で大きなメリットがある反面、ライト性能、書き換え耐性、データ保持力の面ではSLC/MLCタイプに及ばない。結局は用途に見合うかどうかという話であり、コンシューマ向け、エンタープライズ向けなど、用途にあわせてそれぞれのタイプを柔軟に使い分けていくというのが東芝の方針だ