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TOKAIコム、新たな「岡山データセンター」を4月1日稼働

 株式会社TOKAIコミュニケ―ションズ(以下、TOKAIコム)は15日、株式会社両備システムズと構築を進めていた岡山リサーチパークにおける新データセンターが完成したと発表。静岡県に保有する第1・2データセンターに続く第3の「岡山データセンター」として、4月1日よりサービスを開始するとした。

 東日本大震災以降、企業のBCPやDRへの関心が高まり、企業の重要な資産である情報システムやデータを災害時にも保全するニーズが高まっている。こうしたニーズに応えるため、災害が少ない、安定した電源供給、原発から離れているなどの利点を持つ岡山県においてデータセンターの構築を進めていた。

 同センターは、標高140m、水害・液状化など災害リスクの少ない強固な地盤に立地しながら、JR岡山駅、岡山空港、山陽自動車道に近接し、災害時には大都市圏からのアクセスが可能な立地。免震構造の建物に電源設備と72時間対応の発電機を冗長化し、生体認証などのセキュリティも備え、データ保管やクラウド基盤として適したデータセンターという。外気空調方式も採用している。

 4月1日の稼働に併せ、TOKAIコムが保有する東名阪~関西エリアの光ファイバーネットワークを岡山県まで延伸し、西日本エリアの事業用通信設備も増強。これらの設備により、同社の強みというデータセンター・SI・ネットワークを組み合わせた三位一体のサービスを西日本エリアでも展開するとしている。

(川島 弘之)