日立Sol、フィールド業務を効率化する「Field Service Automation」日本語版


システムイメージ

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は25日、フィールドサポート業務を効率化するパッケージソフト「Field Service Automation」日本語版を発表した。12月3日より提供する。

 Field Service Automationは、サービスエンジニアの稼働状況を可視化し、短時間で現地に到着できる適切なスキルを持ったサービスエンジニアを割り当てられるようになる。ERPソフト「Microsoft Dynamics AX」との連携により、フィールドサポート業務の実施に必要となる、顧客の使用する製品とその保守部品の在庫状況も提供できる。

 フィールドサポート実施時に、サービスエンジニアは現地でモバイル端末を使って作業指示の詳細を確認し、必要な部品の有無をその場で確認可能。不足部品はその場で発注もできる。終了後は保守部品の消費状況がERPシステムに反映される。

 また、作業開始と終了時、タブレット端末上で顧客にサインをもらい、作業完了報告書の作成に引き継げる。これにより、検収作業の効率化と作業に要した時間からコストを算出し、フィールドサポート業務が適正に行われているかのチェックや故障分析が可能となる。

 同ソフトは、日立Solのグループ会社であるHitachi Solutions AmericaとHitachi Solutions Europeにて販売してきた。11カ国語に対応し、海外では石油やガスを扱う企業、精密機器や医療機器を扱う企業を中心に、10カ国以上・約50事業所で導入されている。特にMicrosoft Dynamics AXとCRMソフト「Microsoft Dynamics CRM」との連携システムとして販売実績を伸ばしてきたという。

 今回販売する日本語版では、主に精密機械製造、ビル・設備メンテナンス事業、医療機器製造業の顧客に向けて、海外拠点への導入にも対応するシステムとして提供していく。また、今後は日立Solのエンタープライズ型地理情報システム「GeoMation」や、スマートデバイスによる動態管理サービス「スマートe-trasus」と連携し、同ソフトの充実を図る方針。日立Solは、米国・欧州・中国のグループ会社と一体となり、同ソフトの販売を推進していく。

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(川島 弘之)
2012/10/25 12:24