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PCI DSSの国内浸透を進める連絡会、8社により発足
カードセキュリティ基準「PCI DSS」の運営団体「PCI SSC」に参加する国内企業8社は2月20日、関連団体・企業との連携を通じ、クレジットカード情報の安全確保の取組みを推進する「PCI SSC PO Japan連絡会」を発足した。
PCI DSSは、クレジットカード情報を取り扱う企業が順守しなければならない国際基準。このほかにも、POSベンダーなどが対応しなければならない「PCI PED(PIN入力機器基準)」や「PA-DSS(支払アプリケーション基準)」などが、PCI SSCによって定められているが、その理解・浸透にはまだ不十分な状況だ。
そこで同連絡会は、これら基準に対する知識向上・実装ノウハウを必要とする、カード加盟店・金融機関・サービスプロバイダ・POSベンダーなどの幅広い業種の受け皿となり、日本国内における課題を共有。情報交換・技術交流を通じて、クレジットカード情報の保護に積極的に取り組むことを目的としている。
会員企業は、日本ATM、コモタ、eCURE、インテリジェントウェイブ、ラック、ネットワンシステムズ、SBIベリトランス、東芝テック。事務局をネットワンが担当し、会長として、同社 営業推進グループ セキュリティ事業推進本部長の山崎文明氏が就任する。
ネットワンは、発足メンバーとしてメンバー間の連携や各団体との交流を行っていくほか、同連絡会の活動を通じて、ペイメントカード業界に限らず、官公庁・自治体・学校法人・事業法人などにも、ISMSなどを補完する実装基準として利用促進する意向。
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URL
PCI SSC PO Japan連絡会
http://www.netone.co.jp/pcisscpojapan/
ニュースリリース
http://www.netone.co.jp/newsrelease/2009/20090220.html
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( 川島 弘之 )
2009/02/20 19:18
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