イスラエルのCheck Point Software Technologies(以下、Check Point)は1月21日(米国時間)、ファイアウォール/VPNソフトの新版「Check Point VPN-1 Power VSX NGX」(以下、VPN-1 Power VSX)を発表した。国内でも、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)より提供される。予定価格は384万円(10バーチャル・システム・ライセンス)から。
VPN-1 Powerは、Check Pointの主力製品であるファイアウォール/VPNソフト。高速な処理を行える点が特徴で、以前の製品と比べて4倍のパフォーマンスを実現しているという。今回提供が開始されるVPN-1 Power VSXでは、VPN-1 Powerの機能を拡張し、単一のハードウェアプラットフォーム上に最大250の仮想化されたファイアウォール/VPN環境(バーチャルゲートウェイ)を構築できるようにした。主にMSP(マネージドサービスプロバイダ)や大企業向けに提供される。
新機能としては、リニアに拡張できクラスタリング機能を搭載しており、バーチャルゲートウェイを効率的に分散させることが可能。また、トラフィック負荷分散のリアルタイム監視、同期トラフィックの低減といった機能も備える。
さらに、CPUリソース使用率を制御する機能を利用すると、優先度の低い仮想システムのリソース使用を制限しつつ、優先度の高いところにより多くのリソースを割り振る、といった運用も行える。加えて、QoS機能を利用したきめ細かなトラフィック管理機能を提供。ミッションクリティカルなアプリケーションに対してデータ転送の優先制御を行うことができるとのこと。
「多くの企業は、機器や設置スペースに関するコストを増大させることなくネットワークを拡大していきたいと考えているが、VPN-1 Power VSXは、仮想化でこの問題に対処する。この製品は、継続的な設備投資額を削減するだけでなく、セキュリティハードウェアの設置スペースを縮小すると同時に、ネットワークセキュリティとポリシーの策定/実施の運用性を向上させる」(Check Pointのプロダクト・マーケティング担当ディレクター、リッチ・ワイズ氏)。
■ URL
Check Point Software Technologies
http://www.checkpoint.com/
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
http://www.checkpoint.co.jp/
ニュースリリース
http://www.checkpoint.co.jp/pr/2007/20070121vpn1power_vsx_ngx.html
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( 石井 一志 )
2007/01/23 13:09
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