 |
 |
|
|
| 最新ニュース |
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
F5、WAN高速化製品のOSを自社基盤OS「TMOS」へ移植 |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
拠点向けの新ハードウェアも発売
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
WANJetは、WANを経由した通信を高速化するためのアプライアンス製品。2つ以上の拠点に設置し、圧縮、キャッシュ、TCPの最適化、CIFSの最適化などの技術を用いることで、拠点間の通信を高速化することができる。 F5では、「企業がアプリケーションを的確に、安全に、高速に配信するための手段を提供する」という「Application Delivery Network（ADN）」構想を打ち出し、「ADNのベースとして、高速処理が可能で柔軟性に優れたTMOSが大きな役割を果たす」と言い続けてきたものの、WANJetは、もともと米F5 Networks（以下、F5）が買収した米Swan Labsの製品。TMOSを採用していなかったため、この構想に完全に統合されたとは言いづらい状態だった。しかしF5のプロダクトマーケティングマネージャ、ナイジェル・ベイカー氏は、「今回の移植完了により、WANJetがADNの中の重要な構成要素にあらためて位置付けられた」とし、さまざまなメリットが提供できるようになると述べた。 具体的なメリットとしては、スケーラビリティや安定性の向上などが見込めるほか、スクリプト機能「iRules」とAPI「iControl」の利用が可能になったことも、大きな差別化につながるという。iRulesを利用することで、ユーザーは自社の環境に合った柔軟なルールのカスタマイズが可能になり、またiControlへの対応によって、F5が提供する管理製品「Enterprise Manager」での統合管理に対応したからだ。 加えて、既存の最上位製品「WANJet 500」とWANJet 300において、キャッシュ用のHDDを新たにサポート。「従来の8GBメモリだけでなく、10000rpmの150GB HDDをキャッシュに用いることで、大容量のデータにも対応可能になった」（F5のプロダクトマーケティングマネージャ、ナイジェル・ベイカー氏）という。また少ない帯域幅での運用性向上、「おしゃべりなプロトコル」であるCIFSの最適化機能拡張なども行われている。 F5とF5ジャパンではこうした強化によって、従来の企業本社・支社間の高速化だけでなく、データセンター間のWAN高速化用途についてもWANJetを訴求したい考え。「ADNということでは、ほとんどのアプリケーションは今データセンターにあるが、そこでもさまざまな問題を抱えている。例えばディザスタリカバリ案件ではBIG-IP GTM（Global Traffic Manager）などがすでに活用されているケースも多いが、そこへ、TMOSの統合によって課題解決のための武器になったWANJetを加えることで（製品単体ではなく）ソリューションが提供できる」（F5ジャパンのシニアプロダクトマーケティングマネージャ、武堂貴宏氏）。 一方で新製品のWANJet 300は、データセンターではなくリモート拠点向けに提供される新ハードウェア。1Uサイズの筐体に8GBのフラッシュメモリと150GB HDDを搭載するほか、管理用を含めて4基の1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポートを備えた。サポート帯域は64kbpsから最大10Mbpsまでで、最適化接続数は最大1000まで対応できる。 WANJet 300の価格は79万円から。またWANJet 5.0については、保守契約締結中のユーザーに対して無償で提供される。 ■ ＵＲＬ F5ネットワークスジャパン株式会社 http://www.f5networks.co.jp/ ニュースリリース http://www.f5networks.co.jp/news/press/release/071205a.html ■ 関連記事 ・ F5ジャパン、WAN高速化アプライアンスの最上位モデル－キャッシュ機能にも対応予定（2007/02/07）
（ 石井 一志 ）
|
