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アイシロンがIsilon IQプラットフォームを刷新－Xeon搭載で20倍の高速化 |
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次世代データセンター実現への布石
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Isilon IQは、プラットフォームと拡張ノードで構成されるインテリジェントクラスタストレージ。「成長に合わせた段階的な拡張（pay as you grow）」が可能なことから、非構造化データの急増にも対応し、アプリケーションやワークフローのニーズに合わせて線形的に性能と容量を拡張できるのが特長。 今回発表されたXシリーズでは、プラットフォームとなる「Isilon IQ 1920/3000/6000/9000/12000」のハードウェアを刷新。より高性能なマザーボードを搭載するとともに、デュアルコアCPU（Xeon 5130）を初採用した。前機種と比べて、CPUキャッシュを2MBから4MB、FSBを333MHzから666MHzへ向上させることで、最大60％のパフォーマンス向上を実現。またColdWattの新しい電源を採用することで、電力・熱量を20％削減したという。 価格は、最小構成5.76TBの「Isilon IQ 1920x」が1749万円（税別）から、9TBの「同 3000x」が2097万円（同）、18TBの「同 6000x」が2968万円（同）、27TBの「同 9000x」が3325万円（同）、36TBの「同 12000x」が3821万円（同）から。 機能的にはこのほか、マルチコアCPUや10Gigabit Ethernet（10GbE）にも対応。米Isilon、プロダクト・マネージメント担当シニア・ディレクタのサム・グロコット氏は「将来の拡張を見据えた設計、また次世代データセンターに最適な設計になっている」と話す。
「次世代データセンターの要件として、サーバーの仮想化や10GbE対応など、サーバーとネットワークに関する技術革新が続いている。一方で、ストレージの分野では革新が遅れてしまっているのが現状。広く利用されているSAN/NASをみても、性能や拡張性の低さや管理の分散化、耐障害性の欠如などデメリットが多く目に付くようになってきた。スケールアウトの拡張性と性能を有し、単一故障点を持たないIsilon IQ Xシリーズは、次世代データセンターに大きく貢献するはずだ」。 この実現に向け積極的に協業も進めており、発表会では、広域データサービスを展開する米Riverbedとの提携も発表。両社の技術を組み合わせることで、データレプリケーションが67倍高速化され、帯域幅使用量が最大99％削減されたとしている。また米VMware、米Ciscoなどと検証を行い相互運用性の認定を受けるなど、次世代データセンター実現に向けて着々と布石を打っている。 顧客数は、1年で倍増し現在600社以上。Xシリーズもすでにワールドワイドで60社に採用されており、事業は順調という。さらに米NetAppや米EMC、米HP、米IBM、米Sunなども続々とクラスタストレージ分野に参入しており、こうしたことが同分野に特化するIsilonの大きな自信となっているようだ。 「2008年、2009年はクラスタストレージの年になる」と、ウォンポルド氏は意気込みを見せる。
■ ＵＲＬ アイシロン・システムズ株式会社 http://www.isilon.jp/ プレスリリース http://www.isilon.jp/news/press/release_172.html http://www.isilon.jp/news/press/release_169.html http://www.isilon.jp/news/press/release_170.html http://www.isilon.jp/news/press/release_171.html ■ 関連記事 ・ アイシロン、1.6PBまで拡張可能なクラスタストレージのハイエンド機（2007/07/27）
（ 川島 弘之 ）
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