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「SANのパフォーマンスとNASの使いやすさを実現した」ストレージ、東京エレクトロンから


Isilon IQシリーズ

従来のNASとの違い

コンピュータ・ネットワーク事業部マーケティング・グループ統括リーダー 上善良直氏
 東京エレクトロン株式会社は6月15日、米Isilon Systemsと販売代理店契約を締結し、同社のネットワークストレージ「Isilon IQ」シリーズの国内販売を開始すると発表した。

 Isilon IQシリーズは、独自の分散型ファイルシステム「Isilon OneFS」により、最大32台までをクラスタ技術を採用し、仮想的に1つのドライブとして利用できることが特徴のNAS。ノードの増設時に接続設定やシステム停止などの必要がなく、接続後30秒足らずで稼働させることが可能だという。

 また、増設時に既存のノードとの間で自動的にディスクバランスを最適化するほか、各ノードでCPUとインターフェイスを持ち負荷を分散させることができるため、ノードを接続するごとにスループットを上げることができるという。コンピュータ・ネットワーク事業部マーケティング・グループ統括リーダーの上善良直氏は、「容量と速度の両方でスケーラビリティがある。SANのパフォーマンスをNASの使いやすさで実現した」と説明する。

 また、Windows・UNIX・MacOSの各プラットフォームから1つのファイルにアクセスできるほか、各ファイル・ディレクトリごとにミラーリングの実行など保護レベルを設定することが可能。なお、既存のストレージ環境との互換性については、今後Isilon Systemsと検討していくとのこと。

 上善氏はIsilon IQシリーズの主なターゲットとして、今後需要の急増が見込まれるという音声や映像などのデジタルコンテンツを扱う放送・通信業界などを挙げる。売り上げ目標は初年度2億円、2007年には50億円としており「マーケットシェアの1/3を狙う」と強気だ。

 製品は1ノードあたり1.44TBの「Isilon IQ1440」と2.25TBの「Isilon IQ2550」の2モデルが用意され、最少で3ノード・2TB構成(増設は1ノード単位)での販売となる。価格は998万円から。



URL
  東京エレクトロン株式会社
  http://www.tel.com/jpn/
  ニュースリリース
  http://www.tel.com/jpn/news/pr/2004/20040615.htm

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( 朝夷 剛士 )
2004/06/15 15:26

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