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エンタープライズ・マーケティング本部 本部長の桜田仁隆氏
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デル株式会社は10月10日、仮想化環境に最適なサーバーやサービスなど、サーバー仮想化ソリューションを強化すると発表した。
ハードウェアでの強化点としては、AMDのクアッドコアOpteron搭載サーバー「PowerEdge 2970」「PowerEdge 6950」を仮想化ソリューションに最適なサーバーとして展開する。同社エンタープライズ・マーケティング本部 本部長の桜田仁隆氏は、「サーバー仮想化で求められる要件として、高パフォーマンス・高機能のプロセッサ、より大きなメモリ容量、そしてより消費電力の少ないプラットフォームが挙げられる。AMDのクアッドコアOpteron搭載サーバーは、VMwareに対応した仮想化機能のほか、最大64GBのメモリサポート、消費電力低減を可能とするDual Dynamic Power Management技術、100V電源への対応など、仮想化ニーズに最適な製品となっている」と説明。このPowerEdge 2970/6950にVMware Infrastructure 3をプリインストールした製品を年内に投入するとしている。
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仮想化に最適なサーバーとしてPowerEdge 2970/6950を紹介
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PowerEdge 2970/6950の特長
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ソリューション・サービス本部 本部長の諸原裕二氏
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サービス面での強化点として、アセスメントサービスから、設計・導入・移行・トレーニングまで一貫したサービスを提供する。「サービスそのものはすでに提供しているものだが、今回体系立てて発表させていただいた。その中でも、仮想化環境への移行に必要となる、仮想化に必要なリソースの判断を行い、インフラを提案するキャパシティ・プラン・サービスを強化している。また、設計から導入、およびシステム構築後のサポートをデルが一貫して行うことから、短期間・高品質のシステム構築が可能になっている」(同社ソリューション・サービス本部 本部長の諸原裕二氏)と説明。これにあわせて、VMware認定技術者資格「VCP」の取得者数を現在の3倍まで増員することも明らかにしている。
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仮想化ソリューションサービス
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今回の強化点
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また発表会では、VMware ESX Server 3iを実装したサーバー製品を年内にも発売することも発表。クアッドコアOpteronを2基搭載した2Uサイズのサーバーとなる予定で、現行のPowerEdge 2970と比べて、最大2倍のメモリサポートのほか、I/Oスロットの倍増、ディスクレス環境のサポートなどの構成になるとのこと。
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開発中のESX Server 3i搭載サーバー
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発表会には、日本AMD株式会社とヴイエムウェア株式会社から責任者も出席。日本AMDエンタープライズビジネスデベロップメント本部 本部長の多田和之氏は、クアッドコアOpteronに搭載されたメモリ空間の処理を向上する機能「Rapid Virtualization Indexing」の実装により、OSのオーバーヘッドを大幅に削減可能である点など、VMware利用においてクアッドコアOpteronが最適であると強調した。また、ヴイエムウェア システムエンジニアリング マネジャの平谷靖志氏は、開発中のVMware ESX Server 3iが組み込まれたUSBメモリをPowerEdge 2970につないで、インストールなしで動作する点などを紹介した。
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日本AMDエンタープライズビジネスデベロップメント本部 本部長の多田和之氏
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ヴイエムウェア システムエンジニアリング マネジャの平谷靖志氏
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■ URL
デル株式会社
http://www.dell.com/jp/
プレスリリース
http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2007/071010b?c=jp&l=ja&s=corp
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( 福浦 一広 )
2007/10/10 17:30
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