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日本オラクル、可用性やリソース管理を強化したサーバー仮想化ソフト新版 |
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Oracle RACもサポート
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Oracle VMは、Xenハイパーバイザーベースのサーバー仮想化ソフト。管理ツール「Oracle VM Manager」も提供されており、容易に導入・管理を行える点が特徴という。今回の新版では、ゲストOSの可用性を高めるための機能が導入された。まず、仮想マシン上でのOracle Real Application Clusters（RAC）動作をサポートしたほか、サーバープール内でサーバーハードウェアや仮想マシンに障害が起こった際に、同じプール内にある別の物理サーバーで、仮想マシンを自動的に再起動させるHA機能を備えた。 これについて、システム事業統括本部 Linux＆Virtualizationビジネス推進部 林徹部長は、「HAが入ったことで、本番システムでもきちんと使えるようになった」としたほか、「HAではシステムダウン後、最低1分はフェイルオーバーまで時間がかかるが、そんなに時間がかかっては駄目だというお客さまには、秒単位でトランザクションを引き継げるOracle RACでシステムを構成していただける。両面での対応が可能だ」と述べ、Oracle VMの価値を訴えた。 また、仮想マシンを動作させたままほかのハードウェアへ移行するLive Migration機能では、セキュリティ面を心配する声があったことから、SSLで暗号化して移行する機能が追加された。さらに、仮想マシンに割り当てるリソースをコントロールするための「Resource Management」機能を搭載。ネットワークの帯域やストレージI/Oの優先度を制御できるため、例えば本番環境に割り当てた仮想マシンのI/O優先度を上げつつ、後回しでも問題のないテスト系の優先度を下げる、といった運用が可能になっている。
取り組み面では、WindowsをゲストOSとして使う場合の対応を強化する。現状でもWindowsはサポートされているが、仮想化時の効率は、自社で手を加えられるLinuxと比べてどうしても劣ってしまう。この状況を改善するため、MicrosoftのServer Virtualization Validation Programへ参加するとともに、Windowsを高速に動作させるためのPV（para-virtualized）ドライバを開発しており、年内にも提供できる予定とした。 サポートの価格は従来と同様で、1年契約の場合、2CPU（ソケット）以下のサーバーで6万5100円（税別）/台、CPU数無制限では13万300円（同）/台。 「お客さまの目的は、いかに確実に、安くてきちんとしたインフラを構築して、その上で、24時間365日止めずにアプリケーションを運用するかということ。それに対する当社の解がグリッドと仮想化を組み合わせたものだ。今回、機能強化でRACやHAをサポートするなど、お客さまの使いたい機能が全部そろったと考えている。自信を持ってお届けできるものだ」（林部長）。 ■ ＵＲＬ 日本オラクル株式会社 http://www.oracle.co.jp/ ニュースリリース http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1942 ■ 関連記事 ・ 日本オラクル、「速い、安い、ワンストップサポート」のサーバー仮想化ソフト（2008/03/13）
（ 石井 一志 ）
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