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米Brocade、データセンター統合を支援する次世代スイッチ「DCXバックボーン」


Brocade DCXバックボーン
 米Brocadeは1月22日(米国時間)、エンタープライズ向けスイッチングプラットフォーム「Brocade DCXバックボーン」を発表した。2007年10月に同社が発表した「Brocade Data Center Fabric」アーキテクチャを実現する上での重要な構成要素になるという。米国では、Brocade自身と米Sunが同日より出荷を開始。ほかのOEMパートナーからも、2008年上半期中に提供される予定である。

 新世代のスイッチング製品に位置付けられるDCXバックボーンは、768基のFCポートと、128基のICL(シャーシ間接続)ポートを備え、サーバー統合やストレージ統合のための高信頼性基盤を提供できるという。また既存のSANダイレクタと比べ、5倍以上のスイッチング帯域、8倍の仮想サーバーをサポート可能。導入にあたっては、旧McDATA製品を含む既存のBrocade製品とシームレスな統合を行えるほか、他社製SANファブリックとの相互接続にも対応する。

 機能面では、データ移行やレプリケーション、データ暗号化をサポートしており、企業データの保護とセキュリティ向上が可能。Brocadeや同社のOEMパートナーが提供するネットワーク管理ツールにも対応でき、データセンター管理の簡素化を実現するという。加えて、同一帯域あたりで、競合製品と比べて10倍の電力効率を備えている点も特筆できるとした。

 またアダプティブ・ネットワーキング・サービス機能を利用すると、仮想サーバーとネットワークストレージの要件に変更が生じた場合などに、ダイナミックに共有リソースを割り当てることが可能。トラフィックが集中してふくそうが生じたとしても、ファブリックはあらかじめ定義されたサービス水準に合わせて、帯域とほかのリソースを自動で調整し、優先度の高い処理を実行しているサーバーが必要なリソースを得られるようにする。

 ネットワークは、8GbpsをはじめとするFC(ファイバチャネル)以外にGigabit EthernetやiSCSIをサポート。今後ソリューションが登場してくる予定の、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)、Data Center Ethernet(DCE)にも対応する。



URL
  米Brocade
  http://www.brocade.com/
  プレスリリース(日本語抄訳)
  http://www.brocadejapan.com/news/index_press_text.php?key=20080123100005

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( 石井 一志 )
2008/01/23 17:19

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