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「WANパフォーマンス最適化とセキュリティの統合が強み」－米Blue CoatペリヤナンCTO |
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ペリヤナン氏がまず指摘したのは、「リモートユーザーの増加」だ。現在、データセンターにおいては統合の動きが加速しているものの、逆にユーザーでは、支店や家庭、モバイル環境など本社以外からのアクセスが急増している状況で、この逆方向のトレンドが企業のIT部門の負担になっているという。また、アプリケーションのアウトソースも進み、salesforce.comに代表されるASP/SaaSといった形態でサービスが提供されるようになった。ペリヤナン氏は、こうした流れが、「インターネットのミッションクリティカル化を促進している」とも、指摘する。 そこでBlue Coatでは、アプリケーションとユーザーの仲立ちをするアプリケーションデリバリの事業に本腰を入れた。「良いものは高速化し、悪いものは止めるという行動をやっていく。重要なことは、パフォーマンスとセキュリティの適切なレベルを保ち、フレキシブルにユーザーへ伝えることだ」（ペリヤナン氏）。 同社は、ユーザーとアプリケーションの中間的な存在をコントロールポイントと呼び、その部分でアプリケーションの最適化をはじめとするコントロールを担わせようとしている。通常は、プロキシアプライアンスをインターネットゲートウェイ付近として配置し、内部ネットワークと外部ネットワークの境目とするフォワードプロキシと、データセンター側のアプリケーションの手前に置くリバースプロキシの、2つの手法を併用する。 これらが、サーバーに対してはクライアントのように、クライアントに対してはサーバーのように働き、最適なパフォーマンスの提供を図ることになるのだが、ここで用いられているWAN間接続高速化の技術がMACH 5だ。具体的な仕組みとしては、コンテンツをキャッシュする「オブジェクトキャッシング」、繰り返される同じ種類の通信をパターン化して変更された部分だけを転送する「バイトキャッシング」、gzip圧縮、といった各技術を用いて、WAN回線を通るデータをできるだけ小さくする。あわせて、プロトコルの最適化と帯域幅管理も併用し、WAN最適化を実現している。 Blue Coatのユニークな点としては、「Webキャッシングの時代から10年以上手がけてきた」（ペリヤナン氏）オブジェクトキャッシングと、バイトキャッシングを併用している点があるという。同氏は、「競合はどちらかだけを用いることが多いが、この2つの機能を連携することではじめて、ベストなメリットを提供できる」とし、Blue Coatの優位性を強調。また、「エンドトゥエンドでのSSL暗号化されている場合であってもMACH 5は有効。ストリーミングやマルチメディアにも対応できる」とした。
さらに同社では、現状で満足することなく、コントロールポイントの拡張にも取り組むという。SSL-VPNベンダの米Permeoを買収したのも、現状ではカバーできていない、モバイルPCや社員の自宅などからのアクセスに対するコントロールポイントを提供するためとのことで、ネットワークの外にいるモバイルユーザーに対してのコントロールポイントを提供しようとしている。Blue Coatでは製品化を急ピッチで進めており、まもなく登場する予定だ。 ■ ＵＲＬ 米Blue Coat http://www.bluecoat.com/ ブルーコートシステムズ株式会社 http://www.bluecoat.co.jp/ ■ 関連記事 ・ ブルーコート、SSL通信最適化にも対応するWAN高速化製品（2006/03/23） ・ ブルーコートがSSL-VPNアプライアンスを発売、複数のセキュリティ機能を搭載（2006/08/21）
（ 石井 一志 ）
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