独立行政法人 産業技術総合研究所 グリッド研究センターは11月10日、グリッド技術を用いユーザーの要求に応じてさまざまなコンピューティング環境を提供する新しいビジネスモデル「GridASP」を提唱した。あわせてGridASPを実現するシステムを構築するソフトウェアとして「GridASP Toolkit」を開発、β版をフリーソフトウェアとして公開した。
GridASPは、従来のASPがアプリケーションごとにコンピュータや運用者を用意する必要があったのに対し、アプリケーションを提供するアプリケーション提供者、コンピュータを提供するリソース提供者、ポータルを運営するポータル事業者に分離することで、経営効率を上げるというもの。これにより、各事業者は得意な技能のみ、または手持ちの資源のみでビジネスへの参画が可能になり、専門性を生かすことで事業の経営効率を高めることができるとしている。
GridASP Toolkitは、GridASPのモデルに従い、複数の事業者が連携しコンピュータとアプリケーションを組み合わせ、アプリケーションの実行サービスを提供するシステム構築ソフトウェア。GridASP Toolkitでは、1)コンピュータを仮想化し、どのコンピュータでも実行可能とする機能、2)アプリケーションを他のコンピュータに遠隔地からでも自動的にインストールする機能、3)誰が何の計算を行っているか計算処理の匿名性を実現する機能、4)エンドユーザーのアプリケーション実行リクエストに対して適切なコンピュータを選択するブローカ機能、を実装している。
GridASPによるビジネスの実現可能性を検証するため、1)開発したソフトウェアGridASP Toolkitの機能検証、2)ビジネスの実現可能性の検証に主体を置いた各社との共同研究、の2つの実証実験を行う。また、GridASPビジネス推進を支援する「GridASPコンソーシアム(仮名)」の設立も計画しているとのこと。
■ URL
独立行政法人 産業技術総合研究所
http://www.aist.go.jp/
プレスリリース
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2005/pr20051110/pr20051110.html
( 福浦 一広 )
2005/11/11 16:31
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