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Itaniumソリューションの拡大を目的とした「Itanium Solutions Alliance」発足


インテル株式会社 代表取締役共同社長の吉田和正氏
 Itaniumソリューションの拡大を目的としたグローバルアライアンス「Itanium Solutions Alliance」が9月27日に発足した。発足時のメンバーは、創立スポンサーのBull、富士通、富士通シーメンス・コンピュータ、日立製作所、HP、インテル、NEC、SGI、ユニシス、およびメンバーのBEA、Microsoft、Novell、Oracle、Red Hat、SAS。

 Itanium Solutions Allianceは、Itaniumベースのソリューションの普及と開発の促進を目指し、ハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションのベンダー各社で構成されたグローバルなコミュニティ。Itaniumベースの基幹システムや科学技術計算システムに対応したソフトウェアを増加させるためにISVに対し開発者支援プログラムなどを提供するとしている。

 この時期にItanium Solutions Allianceを発足した理由について、インテル株式会社 代表取締役共同社長の吉田和正氏は、「Itaniumを発売してから4年が経過し、ユーザー数もアプリケーション数も増えてきた。ここで一気に採用を加速させるという意味で、今がベストなタイミングではないか」と説明した。

 Itanium Solutions Allianceでは、ISV・開発者向けに、「Developer Days」「Itanium Solutions Center Network」「Solution Catalog」の3つのプログラムを用意。トレーニングや技術指導、移植用のItaniumベースのシステムや各種ツール・コンパイラなどを提供する。

 Developer Daysは、Linux/Windowsソフトウェア開発者を対象に、Itanium環境へのアプリケーションの移行・開発を支援するために開催するイベント。専門家によるトレーニングや技術指導などを実施する。年10回程度実施する予定で、11月に米カリフォルニア州サンタクララ、12月に東京で開催する。

 Itanium Solutions Center Networkは、各種ツールの提供や技術指導などアプリケーション移植用のリソースをオンラインで提供するもの。Developer Days参加者に対するフォローアップも兼ねており、すべてのソフトウェア開発者に公開されるテスト・ドライブ・プログラムと、メンバー向けラボ・プログラムが用意される。

 Solution Catalogは、Itanium関連ソリューションの情報を網羅したWebベースのカタログ。Itaniumソリューションの検索・閲覧を自由に行えたり、プロモーションなどを行う。公開は年内の予定。


日本電気株式会社 第一コンピュータ事業本部コンピュータ事業部長の西川岳氏、「Itaniumシステムは増加しており、それを強固なものにしていく」 富士通株式会社 サーバシステム事業本部事業企画部長の佐川千世己氏、「顧客視点のアライアンスであるという点が非常にユニーク」 株式会社日立製作所 エンタープライズサーバ事業部副事業部長の渡部眞也氏、「Itaniumの先進的な部分を生かし、よりメリットのあるソリューションを提供する」

日本SGI株式会社 執行役員営業企画推進本部本部長の斎藤智秀氏、「アライアンスにより顧客に対し満足できるソリューションを提供する」 日本ヒューレット・パッカード株式会社 執行役員エンタープライズストレージ・サーバ統括本部長の松本芳武氏、「日本のソフトウェアベンダーにとっても、グローバルなチャンスが得られる」 日本ユニシス株式会社 業務推進部長の岩藤誠氏、「ベンダー横断のソリューションなど、品揃えに力を入れていく」


URL
  Itanium Solutions Alliance
  http://www.itaniumsolutionsalliance.org/japanese/home
  ニュースリリース(英語)
  http://www.itaniumsolutionsalliance.org/news/isa_archive/20050926


( 福浦 一広 )
2005/09/27 16:38

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