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総合力でユビキタスのトップを目指す、富士通黒川社長

富士通ソリューションフォーラム2004 基調講演

 7月7日から9日まで東京国際フォーラムで開催中の「富士通ソリューションフォーラム2004」において7月7日、富士通代表取締役社長の黒川博昭氏が「明日の経営を支えるIT ~お客様の攻めのIT活用を支える富士通のチャレンジ~」と題した基調講演を行った。


富士通 代表取締役社長 黒川博昭氏
 まず講演の冒頭で黒川氏は「富士通はようやく人並みに元気になった。ご支援いただいた皆さん一人一人にお礼を言いたい」と頭を下げて感謝するとともに、同社の経営が順調であることをアピールした。

 今回のソリューションフォーラムは、いたるところで「ユビキタス」という言葉が使われており、同社の取り組みのキーワードとなっていることがうかがえる。しかし黒川氏は「まだユビキタスが経営に与える価値が十分に理解されておらず、取り組みや投資につながっていない」と、言葉のはんらんと経営者側の理解との間にギャップが存在することを説明した。

 富士通に限らずさまざまな企業やメディアなどでユビキタスという言葉が聞かれるが、いずれも抽象的な意味合いで使われることが多く、はっきりと定義されていないのが現状だ。このため、まず黒川氏は経営者側からとらえるべきユビキタスの定義として「RFIDやICタグなどを利用してヒト・モノ・サービスなどの見える範囲が拡大すること」と説明、さらに「経営者としては、これが経営にどのようなインパクトを与えるのかを見極めることが大事」とした。

 “RFIDやICタグを活用すればこんなことができる”という例は各社からいくつも発表されており、今回のソリューションフォーラムの展示の多くがそれらだ。しかし本格的な導入・運用のレベルまで進んだ事例はまだ少なく、実際の現場とのギャップやコストの問題など「ベンダーはまだ努力する必要がある」(黒川氏)段階だ。

 しかしユビキタスの前段階とも言えるモバイル化は浸透し始めており、富士通でも同社のサポートサービスやカネボウの化粧品販売などいくつもの導入・活用事例がある。また、携帯端末などフロントエンドの統合や、それにともなう情報活用をはじめとしたモバイル活用の案件は増加しており、同社でも「4月の段階で900件ほどの商談」(黒川氏)があり、モバイルが与える効果が経営者側にも理解されつつあるといえる。

 ITやモバイルが浸透し企業経営に必要不可欠となったように、今度はユビキタスが入り込む番だとITベンダーはアピールを続けている。この中で「元気になった富士通」は、基礎技術から製品開発、インテグレーション、コンサルティング、さらに多彩なプラットフォームを扱い「総合力を最大限にいかす」(黒川氏)ことで、抽象的なものが必要不可欠となったときにトップベンダーとして君臨する狙いだ。


モバイルに対するユーザーのニーズ ユビキタスに向けた富士通の取り組み


URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  富士通ソリューションフォーラム
  http://solutionforum.fujitsu.com/

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( 朝夷 剛士 )
2004/07/07 17:06

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