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富士通と米Microsoft、「絶対に落ちない」Windowsサーバーの実現に向け提携 |
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富士通株式会社と米Microsoftは6月28日、Windowsベースのミッションクリティカルな基幹系サーバーの構築に向けて提携すると発表した。
今回の提携は、2002年に発表されたSI中心のグローバルアライアンスをより強化したもので、Windowsプラットフォームのミッションクリティカル領域での利用に向けた製品開発からプラットフォームインテグレーションサービス、サポートの強化などにおいて両社が協力する。 富士通から提供される基幹系IAサーバーに対しては、システムを停止せずにアプリケーションの利用領域を自動的に変更する「ダイナミックパーティション」（Longhorn Serverが対象）をはじめとしたミッションクリティカル領域で必要とされる機能の実装に向けた開発・検証が共同で行われる。また、同社のIT基盤「TRIOLE」において、.NET技術を取り入れた両社のツール群を利用する4種類の基本ブロック、6種類の「Piテンプレート」を開発し、プロジェクト展開前の検証によってシステムの短期構築と信頼性向上を図る。これらは当初、2004年後半に富士通に設置される予定のエンタープライズ検証センターを中心に日本国内で展開されるが、順次グローバル市場に対してもサービスの提供や海外企業向けPiテンプレートの開発を進めるとのこと。 さらに2004年後半には、Microsoft本社内に両社の専任技術者による数十人規模の共同サポートチームを設置し、ミッションクリティカル領域向けサポート体制を新たに構築する。このチームに対しては日本のほかアジア、北米、欧州などのユーザーの要望を、富士通を通じてWindows Server開発部隊に伝えることで「北米に本社を持つ企業以外では初めて」（伊東氏）の「迅速な問題解決を実現する」（マイクロソフト代表執行役社長 マイケル・ローディング氏）サポート体制が構築されるという。
発表会に出席した来日中の米Microsoft CEO スティーブ・バルマー氏は、「ユーザーからWindowsの信頼性向上と相互運用性強化への要望が高まっている」と、ミッションクリティカル領域への進出の経緯を説明し、「富士通はこの分野で多くの実績があり、今後グローバルな領域で非常に重要なパートナーとなる」と今回の提携の重要性を強調した。富士通代表取締役会長の秋草直之氏も、今回の提携を「重要なマイルストーン」と位置づけ、同社のグローバル展開において他社との差別化要因にしたい考えを示した。 しかし富士通は6月上旬にサン・マイクロシステムズとUNIXサーバーの共同開発を、マイクロソフトもNECや日立などと次世代Windowsに関する協力を発表しており、一見お互いのライバルとも深いつながりがあるようにも見える。これについて秋草氏は「サンとの提携はUNIXサーバーの提供に関すること」と今回の提携と無関係である見解を示した。バルマー氏は「富士通の製品展開はハードからミドルウェア、サービスまで非常にユニーク」と富士通と他社との違いを説明し「我々はサンとも協業関係にある。オープン化が進む現在、このような関係があっても不思議ではなく、他社を排除すべきものではない」と、提携の障害にならないことを強調した。 ■ ＵＲＬ 富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/ 米Microsoft http://www.microsoft.com/ プレスリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/06/28.html
（ 朝夷 剛士 ）
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