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マイクロソフト、早稲田大学とセキュリティ分野における人材育成で提携

米Microsoft CEO、スティーブ・バルマー氏が講演

 マイクロソフト株式会社と早稲田大学は11月17日、コンピュータセキュリティ分野における人材育成に向けて協力していくことに合意したと発表した。

 早稲田大学は2001年、理工学部内にコンピュータセキュリティ技術者および研究者の人材育成を目的とした「セキュリティ技術者育成センター」を設立している。今回の提携によりマイクロソフトは、ここにWindowsを基盤としたセキュリティ技術などのカリキュラムを2004年度から提供する。このカリキュラムを受講できるのは、当初早稲田大学の理工学部、および大学院理工学研究科の学生のみだが、今後他学部他研究科の学生も対象にする予定とのこと。

 同大学の大隈講堂で行われた提携の調印式には来日中の米Microsoft最高経営責任者(CEO)のスティーブ・バルマー氏が出席し、講演を行った。


米Microsoft最高経営責任者 スティーブ・バルマー氏
 バルマー氏は「コンピューティング社会における今後10年間をすばらしいものにしていくためにも、今回のような協力関係を世界中の大学と結んでいきたい」と、今後も教育・研究機関と連携してセキュリティ技術の人材育成を進めていく考えを示した。さらに現在問題になっているソフトウェアの脆弱性については「すぐになくなるような問題ではない。今は脆弱性の危険性を経験しておき、減らしていくことが重要だ」とし、「Linuxにも脆弱性はある。業界全体でこの問題に取り組むべきだ」と自社だけの問題ではないことを強調した。

 また、学生からの「マイクロソフトが日本に研究施設を作る考えはあるのか」との問いに対して「研究施設は1カ所にまとめた方がいい。施設はビル・ゲイツ氏のオフィスから歩いて10分あまりのところにある」とし、直営の研究機関を作る考えがないことを述べた。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  早稲田大学
  http://www.waseda.ac.jp/


( 朝夷 剛士 )
2003/11/17 16:34

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