日本電気株式会社(以下、NEC)は4月10日、OSS(オープンソースソフトウェア)のミドルウェア分野でサポートサービスを強化すると発表した。OSSの統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」を適用したシステム構築・保守サポートを開始するほか、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)に対応したOSSミドルウェアのサポートも新たに行う。
HinemosはNTTデータが開発し、OSSとして公開している統合運用管理ソフトウェア。今回NECはNTTデータとHinemosパートナープログラム契約を締結し、ソリューションパートナーとして、システム構築、保守サポートの両サービスを開始する。システム構築サービスでは、Hinemos導入時の事前検証やシステム設計、チューニング、システム構築・評価などを行う。また保守サポートサービスでは、Hinemosの運用に関する問い合わせに対応する。価格は、前者が個別見積もり、後者が基本サポートで12万円(税別)から。
一方のSLES関連では、SLESに対応したOSSミドルウェアのサポートを開始する。対象は、Hinemos、Tomcat、PostgreSQL、Samba、OpenLDAPなどで、構築サービスが22種類、保守サポートが16種類。なおHinemosについては、エージェント機能およびマネージャ機能のSLES対応をNECが独自に開発して、7月ごろから提供する予定という。
NECでは、今回のサポートサービス強化で、2年間に2億円の販売を見込んでいる。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0904/1001.html
( 石井 一志 )
2009/04/10 12:10
|