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日本HP、IT資産管理ソフトを強化－仮想化やソフトウェア資産管理に対応 |
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HP Asset Managerは、企業のIT資産を管理するためのソフトウェア。各種モジュールソフトウェアとあわせて利用することにより、ITのライフサイクル全般にわたって、構成管理からバージョン管理、財務管理までをトータルに行えるという。HPソフトウェア事業本部 マーケティング部の長谷修氏は、「購入と、その前段階である申請、承認といったところから、廃棄までのライフサイクルを正確に把握し、管理しようという製品」と、同製品の位置付けを紹介。これによって、「ITがビジネスの目的と合致しているかを保証したり、購入した資産が適切かを確認したりできる。また、セキュリティとコンプライアンスのリスク低減も行える」と価値を説明した。 今回の新版では、まず、ソフトウェア資産管理の機能を強化した。HPソフトウェア事業本部 ソフトウェア・ソリューション技術本部の東方優和氏は「ソフトウェアは目に見えないほか、簡単にコピーできるがゆえに、コンプライアンス上の問題が生じてくる」点を指摘。これを解決するために、HP Asset Managerで支援するとした。具体的には、日本HPのベストプラクティスを盛り込んだテンプレートを用意し、ソフトウェア資産管理にすぐに取り組めるようにした。これを利用すると、どういった契約で何本購入し、どこにどれだけインストールしたか、といった複雑な情報をすべて関連付けて管理できる。 また、財務管理機能では、「ビジネスサービスを資産の観点から見て、どのくらいコストがかかったのかを合算できる」（東方氏）ようになった。これによって、サービスの経費を、利用料などとして事業部門に付け替えられるという。財務管理ではこれ以外に、CIOなどのエグゼクティブが確認するためのダッシュボード機能なども追加されている。
また上記のライセンス管理や資産管理も仮想化環境へ対応し、仮想マシンごと、ビジネスサービスごとにTCOの算出が行えるほか、仮想化環境特有の条件を考慮したライセンス管理も可能という。「仮想化では、ハードウェアごとにライセンスを購入すればよいもの、仮想化環境ごとにライセンスが必要なもの、といったように、ソフトウェアによってライセンスの種類が異なるが、この製品では複雑な管理にも対応できる」（東方氏）。 このほか新版では、ITIL v3への対応が強化され、構成管理データベースソフトウェア「HP Universal CMDB software」との連携によるCMS（構成管理システム）の実現、サービスカタログの整備などを支援するとのこと。 価格は、必須となる基本モジュールの「HP Asset Managerサーバ」が25万2000円から、「HP Asset Manager資産ポートフォリオ」が252万円から。オプションの「HP Asset Managerファイナンス管理」が88万2000円から、「同 ソフトウェア資産管理」が336万円から、「同 経費付け替え」が84万円から、「同 調達管理」と「同 契約管理」が126万円から、「同 サービスカタログ」が168万円から。 ■ ＵＲＬ 日本ヒューレット・パッカード株式会社 http://www.hp.com/jp/ ニュースリリース http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-193.html
（ 石井 一志 ）
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