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ポータル機能の利用例
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部門別ポータルの利用例。左下の路線図を取り込んでいる
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マーケティング統括部 プロダクトマーケティング担当部長の中沢仁氏
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株式会社ネオジャパンは10月7日、大規模向けグループウェアの新版「desknet's Enterprise Edition Version 7」を発表した。ウィジェット(ガジェット)と呼ばれる小規模アプリケーション対応のWebポータル機能を搭載したことが、最大の強化点。提供は同日より開始する。
desknet's Enterprise Editionは、ネオジャパンのグループウェア製品のうち、大規模環境を対象とした製品。広く利用されているスタンダード版の基本機能をそのまま受け継ぎ、「スケジュール」「設備予約」「インフォメーション」をはじめとする、全20種類以上の機能を標準で搭載している。また、SQL ServerやOracle Databaseといった商用データベースを用いるなど、スケーラビリティも確保されており、最大4万ユーザー規模での利用実績もあるという。
今回の新版ではまず、ウィジェット対応の企業情報ポータル機能を搭載した。ウィジェットは、Yahoo!やGoogleなど多くの事業者が、電卓、RSSリーダー、乗り換え案内、地図をはじめ、さまざまなものをインターネット上で公開しているが、これらをポータル画面に簡単に取り込め、自由にレイアウト可能。さらに、別途開発作業が必要にはなるが、社内システムをウィジェット化して集約することも可能なため、ポータル製品を別途導入する必要がなくなるという。
このポータルは、全社共通、部門・グループ、個人、といった項目に分かれており、タブによって簡単に切り替え可能。全従業員に共通して通知する必要があるものは全社共通のタブに、各個人のみが見られれば良いものは個人のタブに、といったように、必要に応じて情報を配置できることから、より効率的な情報共有が可能になるとした。
「これまでのような、情報システム部門の“押しつけコンテンツ”も必要ではあるが、(個人ポータルのような)有効なツールがなければ利用効率は上がらない。ウィジェットへの対応により、個人レベルで有効なポータルを企業でも提供可能になることが大きい」(マーケティング統括部 プロダクトマーケティング担当部長 中沢仁氏)。
なおウィジェットについては、ネオジャパン側でも各種既存製品のウィジェットをポータル上に表示できるようにしていく考えで、まずWebメール「Denbun」のウィジェット化を予定。こうした取り組みを通じて、desknet'sのプラットフォーム化を進めていくとした。
また新版ではこのほか、ログ取得機能や、回覧板機能を拡張した「回覧・レポート」機能を新たに搭載した。従来の回覧板は、情報を社内の複数ユーザーへ送り、誰が見たか見ていないかという点を確認できる機能だったが、回覧・レポートでは、一度送った情報を再度送信し、それに対してさらにコメントを重ねる、というやりとりが何度でも可能になった。これについて中沢氏は、「レスに対してレスを続ける掲示版ライクな機能を、社員全員でシェアできる点が強みだ」とアピールしている。
価格は従来より変更はなく、例えば50ユーザーで52万5000円から、500ユーザーで315万円から、無制限ユーザーで1050万円から、などとなっている。
■ URL
株式会社ネオジャパン
http://www.neo.co.jp/
プレスリリース
http://www.neo.co.jp/news/081007.html
( 石井 一志 )
2008/10/07 10:57
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