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マイクロソフト、SA契約ユーザー向けのWindows OS展開管理支援ツール


 マイクロソフト株式会社は10月3日、企業向けWindows OS展開管理支援ツール「Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assurance(MDOP) 2008 R2」を発表した。10月1日から提供を開始している。

 MDOP 2008 R2は、Windowsデスクトップの導入・展開・管理において、アプリケーションの移行を支援するソフトウェア群のパッケージ製品。マイクロソフトボリュームライセンスプログラムで提供されるソフトウェアアシュアランス(SA)締結ユーザーが購入できるサブスクリプションライセンスとして提供される。

 同ライセンスには、「Microsoft Application Virtualization(MAV)日本語版」「Microsoft Asset Inventory Service(MAIS)」「Microsoft Advanced Group Policy Management(MAGPM)日本語版」「Microsoft Diagnostic and Recovery Toolset(MDRT)日本語版」「Microsoft System Center Desktop Error Reporting(MSCDER)日本語版」の5つのツールが含まれる。

 MAV日本語版は、Windowsが稼働するデスクトップ上で、アプリケーションを個々のマシンに直接インストールすることなく実行できるアプリケーション仮想化ソフト。これにより運用の効率化が図れるとともに、展開や管理の集中化、互換性の解決などが可能になる。(以前は、SoftGrid Application Virtualizationと呼ばれていた製品)。

 MAISは、クライアントPC上で稼働する全プログラムの状態を把握し、インベントリ管理を可能にするソフト。これにより最新・最適なアプリケーションの導入展開が可能になる。

 MAGPM日本語版は、Windows運用管理システム内のコンポーネントルール「GPO(Group Policy Objects)」に準拠したグループポリシー設定を支援するソフト。これによりIT管理者は、特定作業の管理権限を従業員の役職や役割に応じて委譲することが可能になる。

 MDRT日本語版は、クライアントPC上で発生したトラブルの原因究明、紛失データの復旧、事後の故障解析による稼働停止の予防などを行うソフト。

 MSCDER日本語版は、クライアントPC上でエラーが発生した際に作成されるエラーレポートを管理者側で収集し、エラー発生の原因の把握や対応を可能とするソフト。

 同サブスクリプションライセンスは、SA契約を締結している企業を対象にしたアドオンサブスクリプションとして利用可能。Open Value、Select、Enterprise Agreement (EA)、EA SubscriptionならびにCampus and School契約を締結しているユーザーは、1ライセンス当たり約1000円/年で利用できる。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3544


( 川島 弘之 )
2008/10/03 16:03

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