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富士通、中堅企業向けERPに経営の見える化ソリューションを追加


GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewerの仕組み
 富士通株式会社は9月10日、中堅企業向け統合ERPパッケージソリューション「GLOVIA smart」に、経営の見える化を実現する「GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewer」を追加すると発表した。同日より販売を開始する。

 GLOVIA smartは、段階的に導入可能な中堅企業向け統合ERPソリューション。SOA技術「GLOVIA smart SOA」を利用し、会計/人事給与ソリューションや業種ソリューションなどを相互に組み合わせて利用できるのが特長。

 今回発表されたGLOVIA smart 経営管理 Attention Viewerは、「経営目標」と「現場施策」とをひも付けることで、リアルタイムに「経営目標」までの達成状況を見える化するもの。同社中堅ソリューション事業本部 統括部長の渡辺秋穂氏は、「分析手法として、BIツールもあるが、いろいろな分析を行ってもなにをすればいいかがわからないという話を聞く。GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewerは、機能を絞って見える化することで、中堅企業の経営者にとってわかりやすい製品とした。イメージとしては、(富士通の携帯電話である)らくらくホンのような製品」と、説明する。

 GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewerでは、KPI(主要業績管理指標)を用いたテンプレートが用意されており、これをベースに経営目標および現場施策をシナリオ化。このシナリオと、会計システムや購買システム、生産システムなどから得られた現場業務の状況とを比較することで、達成状況を数値化。これにより、目標との差異をグラフなどを用いて明確化できる。


基本画面。左側に経営目標をツリー表示。中央には現場施策が表示されている。異常値がある項目は赤色で、注意が必要な項目は黄色のマークが表示される 評価グラフの設定画面。どの項目を割り当てるか、アラームの表示方法をどうするかなどの設定が行える ユーザー個々にカスタマイズした項目を右側に表示することも可能

 利用メリットについて、株式会社富士通システムソリューションズ ビジネスソリューションサービス本部 中堅ソリューション企画部 担当課長の佐藤徹哉氏は、「経営目標と現場の施策が見えるので、全社員が会社の経営目標を共有することができるのがメリット。また、作成したシナリオが見えるので、誰がなにをすればいいのかを明確化できる。そのほか、現場業務の状況が見えるので、変化点や異常点にいち早く気づくことができる」と説明する。

 GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewerの価格は98万円(税別)から。製造業向けのシナリオと現場指標をテンプレート化した「GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewer製造KPIテンプレート」の価格は80万円(税別)。同社では、GLOVIA smartの既存ユーザーを中心に、今後3年間で100セットの販売を目標としている。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/09/10.html


( 福浦 一広 )
2008/09/10 13:59

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