アイシロン・システムズ株式会社(アイシロン)は5月15日、自社のクラスタストレージ「Isilon IQシリーズ」向けのデータマイグレーションソフト、「MigrationIQ」を発表した。
MigrationIQは、データをIQシリーズから別のIQシリーズへ自動的に移行させるマイグレーションソフト。IQシリーズには現在、プライマリストレージとしての利用に向く高性能な「IQ 1920シリーズ」や、セカンダリストレージに向く比較的安価な大容量モデル「IQ 6000シリーズ」、小規模環境向けの「IQ 200シリーズ」など、数種類がラインアップされている。
今回提供されるMigrationIQでは、こうした用途の異なるIQシリーズを階層型ストレージとして効果的に使い分けることで、コストの削減を図る。同ソフトを用いると、たとえば、プライマリとして利用するIQ 1920シリーズ内に格納されているデータのうち、使用頻度の低いものを、セカンダリストレージとして利用するIQ 6000シリーズへ自動で移すことが可能になる。設定作業はポリシーベースのツールから行え、最終アクセス時間のほか、ファイル形式、ファイル名などを元にしたポリシー設定も可能。また、ディレクトリやサブディレクトリごとの移動にも対応する。
「ポリシーをセットすると自動でデータの移行を行えるインテリジェンスを持つ。ポリシーは簡単に設定可能であり、例えば、ある一定期間アクセスがなかったデータを自動的に移行させることができる。また、そうしたデータへ再度アクセスが行われた場合などに、自動でプライマリストレージに復帰させることも可能だ」(米Isilonのグローバルセールスパートナー担当副社長のトム・ペティグルー氏)。
■ URL
アイシロン・システムズ株式会社
http://www.isilon.jp/
ニュースリリース
http://www.isilon.jp/news/press/release_132.html
■ 関連記事
・ 筐体を増やすだけでシステムを拡張できるIsilonのクラスタストレージ(2006/05/15)
( 石井 一志 )
2007/05/17 14:53
|