ソフォス株式会社は7月29日、メッセージセキュリティソリューション「Email Security and Control」の新版を発表した。最新の迷惑メール(スパム)対策技術を搭載した点が特徴で、同日より提供を開始する。
Email Security and Controlは、スパム対策やウイルス対策の機能を備えたゲートウェイソリューション。ソフトウェア製品の「PureMessage for UNIX」、アプライアンス製品の「Sophos Email Appliance」などから構成されており、ユーザーは必要に応じて最適な製品を選択できる。
今回の新版では、ボットネットからのスパムもブロックできる新技術「Sophos Sender Genotype Technology(遺伝子型送信者検知技術)」を搭載した。通常、ボットネットを構成するゾンビPCのIPアドレスは、ISPなどから動的に割り当てられたIPアドレスを使用しているため、そこからスパムが送信された場合、従来のIPレピュテーションでは防ぎきれなかったという。しかしSophos Sender Genotype Technologyでは、ボットネットから配信されるスパムのあらゆる特性を接続レベルで検知できるので、ボットネットに組み込まれたばかりのゾンビPCからの送信であってもブロックを行えるとのこと。
なお、新機能が実装されるバージョンは、PureMessage for UNIXが「バージョン5.4.3」、Sophos Email Applianceが「バージョン 2.2.4」で、保守契約中の既存ユーザーは、無償で新版へアップグレードできる。
Email Security and Controlの価格はユーザー数によって異なるが、100ユーザー(1年)の場合、3780円(税別)/ユーザー。Sophos Email Applianceの場合は、別途筐体も購入する必要がある。
■ URL
ソフォス株式会社
http://www.sophos.co.jp/
( 石井 一志 )
2008/07/29 15:31
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