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ジュニパーがアクセス管理製品を強化、IPSとの連携に対応


 ジュニパーネットワークス株式会社(以下、ジュニパー)は10月9日、アクセス管理製品の新版「UAC(Unified Access Control) 2.1」を発表した。10月末から提供を開始する。

 UACソリューションは、ユーザーのアクセスを制御するためのもので、セキュリティポリシーを管理するアプライアンス「Infranet Controller 4000」「同 6000」と、エンドポイントソフトウェア「UAC Agent」から構成される。このソリューションでは、各PCへ配布されたUAC AgentがPCのセキュリティをチェックして、ポリシーに違反する場合にこれをInfranet Controllerへ通知。同製品がネットワークの状態を変更して、違反クライアントの通信状態を制御し、ネットワークのセキュリティを確保する仕組みだ。

 今回発表されたUAC 2.1では、UAC 2.0のソフトウェアをアップグレードし、ネットワークやアプリケーションのアクセス制御、可視性、アプリケーションの監視、セキュリティなどの機能を強化している。具体的には、ジュニパーのIPS製品「IDPシリーズ」との連携によって、アプリケーショントラフィックに対する監視を強化したほか、ユーザーIDおよびロールベースでのアクセス制御を提供し、IT管理者による精密なトラッキングと監査を行えるようにしている。

 加えて、米Shavlikのパッチ適用管理ツール「Shavlik NetChk Protect」との連携をサポートし、よりきめ細かいエンドポイント端末の安全性チェックや保守が可能になった。

 なおUAC 2.1では、アクセスするユーザーのセキュリティの状態に応じて、ユーザーごとにUTM設定をダイナミックに自動変更することができる。この機能を利用すると、例えば、ユーザーの端末にウイルス対策ソフトが搭載されていない場合に、そのユーザーに対してのみUTM製品「SSGシリーズ」のウイルス対策機能をオンにする、といった利用法を行えるとのこと。



URL
  ジュニパーネットワークス株式会社
  http://juniper.co.jp/
  プレスリリース
  http://juniper.co.jp/company/presscenter/pr/2007/pr-071009.html

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( 石井 一志 )
2007/10/09 18:08

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