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RSAセキュリティ、SSOソフト「RSA ClearTrust」のWindows連携を強化


 RSAセキュリティ株式会社は3月3日、Webアクセス管理ソフトウェアの新バージョン「RSA ClearTrust バージョン5.5 日本語版」と、同製品の追加モジュール「RSA ClearTurst Federated Identity Management Module バージョン2.0」(以下、FIM)を、3月8日から販売開始すると発表した。なお、RSA ClearTrustの年間保守契約を結んでいる既存ユーザーには、無償で同ソフトの新バージョンが提供されるとのこと。

 RSA ClearTrustは、シングルサインオン(SSO)とWebアクセス管理を可能にするソフトウェア。SSOをユーザーに意識させずに、イントラネット、エクストラネット、Webポータルなどの各インフラ上で、Webアプリケーションへの安全なアクセスを実現するという。

 今回の新バージョンでは、マイクロソフトのWindows環境とシームレスなSSOが行えるようになった。このため、ユーザーがPCにログオンした後にRSA ClearTrustで保護されたWebリソースへアクセスする場合は、再度認証を受けなくとも利用することができる。また、トランザクショナル・スマートルール機能も追加され、RSA ClearTrustと外部データベースとの連携が可能になったため、最新のユーザー情報に基づいてアクセス権限の設定が行える。

 さらに、同ソフトにオプションのFIMを追加することで、XMLを利用したSSOの業界標準仕様「SAML 1.1」に対応する。SAML 1.1を実装したSSO環境であれば、異なる企業や組織間の個人・属性・権限承認といった各情報の交換が可能になるため、ビジネスパートナーとの間でアイデンティティ連携を行えるという。RSAセキュリティによれば、この機能を実装したことにより、「お互いのビジネスを結びつけることで、結果としてeビジネスでのパートナー経由の売り上げ増加が見込める」とのこと。

 RSA ClearTrustの対応OSは、Windows Server 2003、Windows 2000 Server/Advanced Server(ともにSP4)、Solaris 8/9で、AIXとHP-UXにも近日中に対応の予定。



URL
  RSAセキュリティ株式会社
  http://www.rsasecurity.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.rsasecurity.co.jp/news/data/200403031.html


( 石井 一志 )
2004/03/03 11:15

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