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Sunと富士通、UltraSPARC T2プロセッサを初搭載したSPARC Enterprise新製品


SPARC Enterprise T5120

SPARC Enterprise T5220
 米Sun Microsystems(以下、Sun)と富士通株式会社は10月10日、共同展開しているSolaris OSサーバー「SPARC Enterprise」のラインナップを拡充すると発表した。UltraSPARC T2プロセッサを初搭載した「SPARC Enterprise T5120」と「SPARC Enterprise T5220」を新たに投入し、同日から提供を開始する。

 新製品は、特にWeb層とアプリケーション層、オンライントランザクション処理(OLTP)、技術計算などで高性能を発揮するとともに、標準搭載の仮想化機能によって高いシステム利用効率を実現したという。

 Webスケールでの運用を想定した機能強化としては、処理スレッド数が従来の倍に増加。浮動小数点計算能力も全世代機を8倍上回り、さらに10 Gigabit Ethernetを初めてオンチップで搭載している。

 仮想化機能としては、SolarisコンテナやLogical Domainといった仮想化技術をネイティブでサポート。1ソケットにつき最大64の独立ドメインを設定することもできるため、フレキシブルな仮想化環境が実現できるという。

 また運用上、障害の発生したスレッドをオフにする機能や、複数のメモリエラーを検出して障害のあるメモリブロックの再割り当てを行う機能なども備える。そのほか共通ツールの採用により、業界標準のEnterprise Management Frameworkを利用した管理を可能にするなど、保守性を高めた。

 さらに一般的な暗号方式10種をオンチップ処理しているので、1秒間に処理できる暗号命令の数は、ほかのx86プロセッサの20倍以上、暗号処理専用アクセラレータと比べても17倍にも達するという。

 価格は、SPARC Enterprise T5120が97万1000円(税別)から。同 T5220が108万6000円(同)から。



URL
  米Sun Microsystems
  http://www.sun.com/
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/10/9.html

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( 川島 弘之 )
2007/10/10 17:52

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