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インテル、「Montecito」改め「デュアルコアItanium 2 9000番台」を発表


前世代のItanium 2(上)と、今回発表されたデュアルコアItanium 2

デュアルコアItanium 2を掲げる米Intel副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長のトーマス・キルロイ氏
 インテル株式会社は7月19日、「デュアルコアインテルItanium 2プロセッサ9000番台」(開発コード名:Montecito)を発表した。同日より出荷を開始する。

 Itanium 2 9000番台は、Itanium 2ファミリでは初めてデュアルコアを搭載したプロセッサ。前世代のシングルコアのItanium 2と比べて、最大2倍の性能向上と最大20%の消費電力削減を実現しているのが特長。

 最上位製品のデュアルコアItanium 2 9050では、前世代のItanium 2と比べて3倍になる24MB L3キャッシュを搭載。FSBは533MHzまたは400MHz、ハイパースレッディングテクノロジー、バーチャライゼーションテクノロジー、キャッシュセーフテクノロジーに対応している。ハイパースレッディングテクノロジーのサポートにより、1プロセッサあたりで最大4つの命令もしくはスレッドを実行することが可能。

 米Intel副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長のトーマス・キルロイ氏は、「8200以上の主要なアプリケーションがItanium 2に対応したり、さまざまなOSがItanium 2に対応するなど、ベンダーのサポートがItanium 2を支えている。そうした協力の結果、Global 100企業の70%以上がItaniumシステムを採用するという結果につながった」と、パートナーとの関係を強調。2005年9月には、Itanium Solutions Allianceがスタートしており、すでに70社以上が参加するなど、業界全体でItanium 2を支援しているとした。また、「今後5年間で5世代の製品を投入する」予定であることを発表するなど、Itanium 2に対して継続的な投資を行うことも示した。

 同社代表取締役共同社長の吉田和正氏は、「Itanium 2は基幹システムで重要な役割を担っているプロセッサ。6月にはデュアルコアXeon 5100番台を発表しており、今回のItanium 2 9000番台とあわせ、インテルのエンタープライズへの意気込みを示したい」と、エンタープライズ市場への積極的な取り組みを強調した。


代表取締役共同社長の吉田和正氏 NEC執行役員常務の丸山好一氏がItanium Solutions Allianceを代表して出席

 1000個受注時の価格は、Itanium 2 9050(1.60GHz、FSB 533MHz/400MHz、24MB L3キャッシュ)が42万4580円、Itanium 2 9040(1.60GHz、FSB 533MHz/400MHz、18MB L3キャッシュ)が22万7700円、Itanium 2 9030(1.60GHz、FSB 533MHz/400MHz、8MB L3キャッシュ)が17万8480円、Itanium 2 9020(1.42GHz、FSB 533MHz/400MHz、12MB L3キャッシュ)が10万4650円、Itanium 2 9015(1.40GHz、FSB 400MHz、12MB L3キャッシュ)が8万6130円、シングルコアItanium 2 9010(1.60GHz、FSB 533MHz/400MHz、6MB L3キャッシュ)が8万40円



URL
  インテル株式会社
  http://www.intel.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2006/060719a.htm


( 福浦 一広 )
2006/07/19 15:08

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