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NEC、Itanium 2を搭載した高速計算向けブレードサーバーを発表


Express5800/1020Ba
 日本電気株式会社は6月9日、Itanium 2を搭載した2Wayブレードサーバー「Express5800/1020Ba」を発表した。出荷は8月より開始される見込みで、価格は、ブレード2枚、シャーシ、メモリ2GBなどの最小構成で186万円から。OSにはLinuxを採用し、主に科学・技術分野を対象に販売される。同社では、科学分野では並列処理を必要とするバイオサイエンス領域など、また技術分野では通常スーパーコンピュータや高性能スカラーサーバーなどを必要とするCAE(Computer Aided Engineering)解析などに、高性能かつ低価格な計算サーバーを提供できるとしている。

 Express5800/1020Baは、1ブレード内にItanium 2を最大2基搭載可能なブレードサーバー。10Uラックマウント型のシャーシにブレードを最大10枚収納でき、ブレードのホットスワップ・オートリビルドにも対応する。またマネジメントモジュール、電源、ファン、DVD-ROMなどもあわせて搭載可能なほか、電源やファンはN+1の冗長構成をサポートした。

 管理に関しては、サーバー運用管理ソフトウェア「ESMPRO/ServerManager, ServerAgent」により、サーバーリソース利用状況、運用状況のタイムリーな把握を行える。加えて、加Platform Computing Inc.が開発した「LSF」とNEC独自の拡張機能を利用し、障害検知時に自動的に予備サーバーを組み込んでジョブの再投入を行うフェイルオーバー機能を搭載した。

 性能面では、1ブレードあたりのメモリ搭載量を24GBまでサポート。CPUとメモリ間のデータ転送速度も6.4GB/秒と高速に行えるほか、浮動小数点演算の論理性能でもスーパーコンピュータ並みの性能を実現した。さらにブレード間の接続では、Gigabit Ethernetに加えて10Gbpsのインフィニバンドも利用できるようになっている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0406/0902.html


( 石井 一志 )
2004/06/09 12:40

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