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日本HP、次世代光ディスクを採用したアーカイブ向けストレージを発表


HP StorageWorks Optical 30ux

HP StorageWorks Optical 2300ux
 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は6月8日、次世代光ディスク規格「Ultra Density Optical」(以下、UDO)を採用したアーカイブストレージ「HP StorageWorks Ultra Density Opticalファミリ」(以下、UDOファミリ)を発表した。

 UDOは、青色レーザーを利用した次世代光ディスク規格で、耐久性が高く、50年以上の長期保管が可能。この特性を生かし、電子メールや画像ファイルなど、変更されないデータの保管と検索に最適という。さらにUDOファミリでは、1度書き込んだデータの書き換えを禁止する「WORM(Write Once Read Many)機能」を搭載しているため、データ改ざんを防止し、アーカイブデータの運用、管理を強化できる。

 UDOファミリで利用するUDOは、1枚あたり30GBの容量を持ち、最大7TBまでのライブラリ拡張に対応。ほかの光ディスク規格を使用する既存製品と比べ、同じ設置面積で3倍以上の容量が提供可能で、1GBあたりのコストを最大75%低減できる。またUDOファミリでは既存の5.25インチMOとUDOの混在にも対応しており、ユーザーの投資を保護しながらの段階的な移行も行えるという。

 転送速度は8MB/秒と高速で、迅速なデータ復旧や高速データ検索に対応。UDOファミリはルータ経由でSANへ接続できるため、ほかのストレージからサーバーレスでのバックアップを行えるほか、バックアップ統合も可能とのこと。

 ラインアップには、スタンドアロンの「HP StorageWorks Optical 30ux」のほか、ミドルレンジ製品「HP StorageWorks Optical 1000ux/1900ux/2300ux」、ハイエンド製品「HP StorageWorks Optical 3800/7100ux」が用意されており、価格は65万円(税別)から。

 なお日本HPでは、UDO市場の拡大を目的とした啓発活動をパートナーと協調して展開する意向で、その第1弾として無料セミナー「UDOテクノロジーセミナin Tokyo 2004」を6月16日に東京の六本木グランドハイアットで開催する。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  プレスリリース
  http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2004/fy04-119.html
  UDOテクノロジーセミナin Tokyo 2004
  http://www.hp.com/jp/seminar11/


( 石井 一志 )
2004/06/08 14:21

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