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Integrityサーバ
superdomeの外観。PA RISCモデル(HP 9000 Superdome)との呼び分けのため、日本HPの社内では黒サーバーと呼ばれているとか
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日本ヒューレット・パッカード株式会社が販売している、64ビットのハイエンドサーバー「superdome」。PA-RISCを搭載したモデルと、Itanium 2を搭載したモデルが用意されている。今回は話題が多く、注目度の高いIPFモデル「HP Integrityサーバ Superdome」(Itanium 2版)の内部を公開していただいたのでレポートする。
Integrityサーバ superdomeは、Itanium 2を搭載した製品の中で最上位に位置するフラグシップサーバー。最大ではItanium 2 1.5GHzを64基、メモリを512GB搭載可能なモデルも存在するなど、高いスペックを誇っている。その性能を証明するかのように、8月には、発注や在庫変更といった高負荷トランザクションのシミュレーションを行うTPC-Cベンチマークテストにおいて、当時の業界最高記録を樹立。また10月には、ミッションクリティカル領域である、カブドットコム証券のオンライントレーディングシステムのデータベースサーバーとして採用されるなど、高信頼性と高性能を両立した製品として注目を集めている存在だ。
■ さあ、開けてみよう!
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正面の外装を外したところ。上にはセルボード、下にはネットワークインターフェイスが見える
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8つあるセルボードそれぞれに、CPU(4基)とメモリが組み込まれており、合計32CPUが稼働している
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まずはネジを外して・・・。その手元に注目。黒いコードは静電気を逃がすためのもの。当たり前といえば当たり前だが、このあたりは徹底的に気を使う
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電源ユニットを取り外し・・・
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続いてCPUの入ったモジュールを引き抜く。モジュール構造のため、メンテナンスはしやすくなっている。こういったエンタープライズ機器では重要なことだ
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取り出された2つのモジュール。左奥が電源ユニット、右手前がCPUの入ったセルボード。開いた部分からはメモリがのぞく
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カバーを開けると、中からは巨大なヒートシンクが
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セルボードのアップ。左側の上下にある巨大なヒートシンクに隠れて、Itanium 2が4基搭載されている。右側には1GB×16のメモリが収まる
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セルボードからすべてを外した状態
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同、アップ。中央に残っているのは電圧関連の装置とのこと
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■ さらに背面を開けると?
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I/Oケーブルで各セル・モジュールが接続されている。下の方に見えるのは、このサーバー全体をコントロールする制御用コンピュータ
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制御コンピュータのアップ。CPUはAMD製のK6で、ブート用に32MBのフラッシュメモリも搭載している。これが壊れることはない、と断言するほど信頼性は高いという
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なお、今回は市ケ谷カスタマセンタでsuperdomeの内部を見せて頂いたのだが、同センタの利用者の中にも内部を見たいという人がたまにいるという(純粋な好奇心から、らしい)。中身を見たからといってその製品の採用を決めることはないのだろうが、こういうことに興味をもつ人はどこにでもいるということだろう。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
Intergrityサーバ superdome
http://www1.jpn.hp.com/products/servers/integrity/hardware/superdome/
( 石井 一志 )
2003/12/26 00:00
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