米IBMは11月12日(米国時間)、BI(ビジネスインテリジェンス)大手のカナダCognosを買収することで合意したと発表した。買収金額は1株あたり58ドルで、総額約50億ドルとなる。取り引きは現金で行い、Cognos株主の承認などを得て、2008年第1四半期に完了の見込み。
CognosはBIツールを開発・提供する専業ベンダー。主力製品は「Cognos 8 Business Intelligence」で、BIのほかCPM(企業パフォーマンス管理)など広範にソリューションを提供している。世界135カ国で25,000社以上の顧客を持つという。
IBMはCognos買収によって、同社の「Information on Demand」戦略を強化する。情報統合、コンテンツ・データ管理、ビジネスコンサルティングを組み合わせるもので、包括的なソリューションを特徴とする。戦略展開にあたっては、主として買収によって技術を取得しており、Cognosは23社目の買収にあたる。
買収後、Cognosは、IBMの情報管理ソフトウェア事業部の下にBIとパフォーマンス管理にフォーカスしたグループとして統合される。Cognosで現在社長兼CEOを務めるRob Ashe氏が同グループを率いる。
BI分野では、独SAPによる仏Business Objects買収、米Oracleによる米Hyperion買収など、統合が進んでいる。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
カナダCognos
http://www.cognos.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22572.wss
( Infostand )
2007/11/13 08:55
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