オープンソースのCRMアプリケーションを開発・提供する米SugarCRMは12月5日(米国時間)、最新版「Sugar Suite 4.0」のベータ版をリリースした。主としてビジネスプロセス分野の機能を強化し、米Salesforce.comなどの既存ベンダーに対抗する。
Sugar Suiteは、営業管理、自動マーケティング、顧客サポート、レポート作成などのCRM機能にコラボレーションと管理ツールを加えた統合スイート製品。最新版では、アクセス管理、ワークフロー管理、キャンペーン、営業情報共有、レポート作成などを強化した。
アクセス管理では、役割やチームに応じて情報へのアクセスを管理できる機能が新たに加わっており、ワークフローでは担当者がデータの流れを設定・管理できる機能を強化した。このほか、キャンペーンでは、CRMデータをMicrosoft Wordのテンプレートに自動入力するよう自動設定が可能となり、ダイレクトメールの作成・送付が自動化できるという。
Sugar Suiteは無償のオープンソース版のほか、有償パッケージ版も販売する。基本機能が利用できる「Sugar Professional」、高度な機能が利用できる「Sugar Enterprise」の2バージョンをそろえ、各バージョンはホスティングサービスとしても提供される。このほか、導入が容易なアプライアンス「Sugar Cube」も提供する。
SugarCRMは2004年4月創業のベンチャー企業で、オープンソースベースでCRMを開発・提供している。同社によると、同コミュニティは約3,000人の開発者、約10,000人のユーザーを擁しており、製品開発やテストなどを支援しているという。
■ URL
米SugarCRM
http://www.sugarcrm.com/
Sugar Suite 4.0製品情報(英文)
http://www.sugarcrm.com/crm/products/40-preview.html
( Infostand )
2005/12/12 09:00
|