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米JPMorgan、米IBMとの50億ドルのアウトソース契約を解消


 米JPMorgan Chaseは9月15日(米国時間)、米IBMへのITアウトソース契約を解消すると発表した。社内にIT専門子会社を設けて自社で管理することに方針を転換したため。大企業が高額な契約金でITサービスベンダーに自社IT業務を委託するアウトソース“メガ”契約の発表が数年前、相次いだが、初の大規模なキャンセルとなった。

 JPMorgan ChaseがIBMとアウトソース契約を締結したのは2002年末で、翌2003年から稼動していた。契約は、データセンター、ヘルプデスク、ネットワークなどのITインフラ運営をIBMに委託するという内容だった。期間は7年間で、契約額は約50億ドルにのぼり、IBMにとっても過去最高額のITアウトソース契約だった。

 JPMorgan Chaseの方針転換は、今年初めに発表した米Bank Oneとの合併で、自社ITインフラを管理する新会社を設立することになったため。同社のCIO、Austin Adams氏は「自社の技術インフラを自分たち自身で管理することは、長期的成長とわが社の成功、それに株主のためにも最善の方法だと考えている」とコメントしている。

 IBMへ移籍して業務を担当していた約4000人のスタッフはJPMorgan Chaseに戻る。同社は「IBMとは今後も技術パートナーとして良好な関係を維持する」と強調している。



URL
  米JPMorgan Chase
  http://www.jpmorganchase.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.jpmorganchase.com/cm/ContentServer?cid=1091234276964&pagename=OpenMarket%2FXcelerate%2FRender&c=PRArticle


( Infostand )
2004/09/16 10:06

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