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Windows 98のサポート終了で、企業システムが危険に


 2004年1月16日で「Windows 98」の無償サポートが打ち切りとなるが、8割の企業は、まだシステム内にWindows 98/95を持っている――。カナダのIT資産管理サービスベンダー、AssetMetrixが12月11日(現地時間)、こんな調査結果を発表した。ウイルスやワームなどセキュリティ問題が深刻になる中、サポートが終了するOSを使用するのは危険と指摘している。

 調査は、従業員数10人から4万9000人までの企業670社のPC計37万台について行い、データを集計した。その結果、約80%の企業がWindows 95/98を現在も使用していることが分かった。使用している企業では、Windows 95/98マシンは平均27%を占め、すでにサポートが終了しているWindows NTも13%存在するという。その一方、Windows XPは7%にとどまり、1割にも満たなかった。

 米MicrosoftはWindows 98の無償サポートを終了後、ホットフィックスサポートを提供しなくなる。その一方で、Windowsをターゲットとしたワームやウイルスなどのセキュリティの脅威はさらに深刻化している。このため同社は、サポートが終了するOSには注意が必要だと呼びかけている。特にインターネットに接続しているPCでは、リスクがさらに高まるとしている。

 同社は合わせて、企業内でWindows 95/98/NTが動いているPCを特定し、PCの構成要素などをドリルダウン分析できる「Win98-Exodus」サービスを発表した。



URL
  加AssetMetrix
  http://www.assetmetrix.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.assetmetrix.com/news/pressReleases/press2003-12-11.asp


( Infostand )
2003/12/12 10:28

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