米Hewlett-Packardは11月3日(米国時間)、Itaniumサーバー製品ラインのHP Integrityを拡充し、ミッドレンジ向けの「HP Integrity rx8620」など3製品を発表した。また合わせて、ローエンドのProLiant新ラインやLinuxクラスタシステムも発表した。
HPがこの日発表したItaniumサーバーは、4Wayの「HP Integrity rx4640」、8Wayの「HP Integrity rx7620」および16Wayの「HP Integrity rx8620」の3製品。同社によると、「HP Integrity rx8620」では、ライバル米IBMのミッドレンジ向けサーバー「IBM p670」と比べ、約2倍の性能を実現するという。
HPは、Itaniumサーバーとしてはこれまで、ハイエンド向け64Wayの「HP Integrity Superdome」などを提供しているが、今回の3製品の投入により、小規模から大規模構成までカバーすることになる。Itaniumを米Intelと共同開発したHPは、将来的に自社製チップのPA-RISCからItaniumへ移行する計画だ。
Integrityラインでは現在、Linux、HP-UX、Windows Server 2003の3つのOSを同一ハードウェアでサポートしており、2004年にはさらにOpenVMSも加わる予定。同社によると、主要ソフトウェア各社がIntegrityラインのサポートを表明しており、すでに1,000以上のアプリケーションが3つのOS上で動くという。
3製品とも、米国では発表と同時に出荷を開始し、価格は、「HP Integrity rx4640」が15,869ドルから、「HP Integrity rx7620」が23,735ドルから、「HP Integrity rx8620」が62,730ドルから。
IAサーバーのProLiantサーバーラインでは今回、SMB(中小企業)向けエントリーレベルとして、新たに100シリーズを設けた。第一弾は2Wayの「HP ProLiant DL140」で、SMBのほか、グリッド構成も意識したサーバー。出荷は11月中旬(米国内)で、価格は1,299ドルからとなっている。
Linuxクラスタシステムでは、「HP Integrity rx2600」ベースの「HP XC6000」、ProLiantサーバーベースの「HP XC3000」を発表した。クラスタ間の高速接続技術としては、米MyricomのMyrinetか英QuadricsのQsNetが利用できる。
■ URL
米Hewlett-Packard
http://www.hp.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2003/031103b.html
( Infostand )
2003/11/04 10:00
|