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EDS、データセンターの標準言語を提唱


 ITサービス事業者大手の米EDSは10月14日(米国時間)、米Opsware(旧Loudcloud)と共同でデータセンター言語「DCML」(Data Center Markup Language)を作成したと発表した。データセンター運用管理の複雑さを軽減することを目的とするもの。業界標準を目指して仕様を公開し、各社に参加を呼びかける。Opswareは、自社の業務インフラ管理ソフトウェアで採用する。

 DCMLはXMLがベースで、データセンター内にある異なるベンダーのハードウェアやソフトウェアの共通言語として実装することにより、コンポーネント間のやりとりが容易に行えるという。EDSによると、この結果、データセンターの運行上必要な情報の共有が実現し、データセンターの構築、統合、移行など、全フェーズにおいてコストと時間を削減できるという。

 最終的な狙いは、業界全体のユーティリティコンピューティング実現にあり、同社のインフラサービス部門担当副社長のJeff Kelly氏は、「真のユーティリティサービスの実現には、部品をまとめる共通のオープンなデータセンター言語が必要だ」と述べている。

 EDSはDCMLを完全にオープンとし、仕様や詳細情報をdcml.org上で公開する。すでに、米BEA Systemsや米Computer Associates Internationalら25社が支持を表明している。

 ユーティリティコンピューティングについては、米IBMや米Hewlett-Packardなどのベンダー各社が次々に戦略を打ち出しており、徐々に製品化も進んでいる。EDSもこれまで、データセンターの処理能力消費をリアルタイムで測定できるサービスなど、いくつかのサービスを発表しており、今回のDCMLを最新の取り組みと位置づけている。



URL
  米EDS
  http://www.eds.com/
  dcml.org
  http://www.dcml.org
  プレスリリース(英文)
  http://www.eds.com/news/news_release_template.shtml?rowid=3527


( Infostand )
2003/10/15 10:12

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