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建機メーカーのコマツ、「QlikView」でグローバル規模の在庫最適化

 株式会社アシストは30日、株式会社小松製作所(以下、コマツ)のグローバルSCM(サプライチェーンマネジメント)を支える情報分析プラットフォームに、連想型高速インメモリBIツール「QlikView」が採用されたと発表した。

 建設・鉱山機械(建機)分野の事業をグローバルに展開するコマツは、機械稼働管理システム「KOMTRAX」により、世界中の33万台以上にのぼる建機の稼働や販売状況を集中管理し事業経営に生かしている。

 建機の安定稼働に欠かせない補給部品の共有や販売においては、グローバル拠点に点在する部品在庫の最適化が求められており、200万件にのぼる部品マスタなど大量のデータを現場の担当者が自由自在にハンドリングし、個々の業務課題を解析・発見するための仕組みを模索していたという。

 そこで導入したのがQlikView。さまざまなデータソースからデータを取り込み、連想技術によって、データ相互の関連性を見いだせる点を評価した。現地法人とコマツ本社間の建機補給部品オーダーにおいては、従来のオフィスツールでは大量データのマッチングができなかったが、QlikViewでは明細データまでドリルダウンし、個々の部品の品番まですりあわせて対象部品を割り出せるため、的確な対応策が指示できるようになったという。

 また、現地法人の建機補給部品の在庫データを入出庫日付やストックポイントなどさまざまな視点からQlikViewで簡単に分析できるため、グローバル拠点での再配置など部品在庫の最適化について有効なプランが組み立てられるという。

 これらにより、コマツは建機補給部品ビジネスにおける在庫削減のロスカット改革に成功。また、KOMTRAXの稼働状況の可視化と分析にも活用しており、製造現場へのフィードバックに生かし、生産計画の見込みにも役立てているという。

川島 弘之