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Cstap、クラウドサービスのアカウント情報管理を一括で行うサービス「Cloudum」

 サイボウズスタートアップス株式会社(以下Cstap)は、クラウドサービスのアカウント情報を一括管理するサービス「Cloudum(クラウダム)」を12月18日より提供開始した。月額利用料は8000円(50名まで)から3万2000円(1000名まで)まで。1000名を超える場合は個別見積もりとなる。なお、最大60日間の無料お試し利用が可能。

2014年8月まで、利用企業が使用するシステムやサービスへの新規対応を無料に

 クラウドサービス普及にともない、メールは「Google Apps」、Office製品は「Microsoft Office365」、グループウェアは「cybozu.com」といったように複数のクラウドサービスを利用する企業が増えている。ベンダーが異なるサービスはそれぞれアカウント管理や、利用登録の項目なども異なるため、管理者の工数が増大している。

 入社や退職、部署異動などの際にもそれぞれのサービス別にアカウント追加や削除、アカウント情報の変更が必要になり、設定漏れなどで退職した社員が社内情報にアクセスできてしまうといったリスクがあるほか、設定漏れによる利用料が発生するといった問題も起こる可能性がある。

 「Cloudum」は、こうした管理工数増大やリスクを低減するため、サービスごとに異なるユーザー登録情報やアカウントを一括管理するサービス。管理者は「Cloudum」のアカウント情報のみで管理を行い、各サービスの自動登録や登録に必要なデータ生成は「Cloudum」が行う仕組みとなっている。

「Cloudum」利用イメージ

 機能としては、連携するシステムの選択機能、2段階認証、変更情報の予約登録、CSVファイルの入出力、ステータス管理、ユーザー情報の自動連携、変更作業の通知、更新忘れ防止、変更操作ログ管理、アクセスするIPアドレスを制限する機能などを搭載する。

 現在「Cloudum」が対応可能なクラウドサービスは、「cybozu.com」「Google Apps」「Microsoft Office365」「サイボウズスタートアップス 安否確認サービス」の4つとなっているが、今後顧客企業が利用しているクラウドサービスに順次対応し、最終的にはアカウント管理が必要なすべてのクラウドサービスに対応することを目指しているという。

 「Cloudum」に未対応のクラウドサービスや自社開発の独自システムを管理するためには、1システムあたり5万円のシステム登録費用が必要となるが、2014年8月末までは、サービス開始記念キャンペーン期間とし、期間中はこれら未対応システムを利用可能にするためのシステム登録費用は無料として、利用開始時に個別対応を行う。

 なお、Cstapの親会社であるサイボウズのクラウドサービスを利用中のユーザーには優待価格を用意する。

Cloudumのメイン画面
連携システムの管理画面
連携システムの管理画面
変更予約管理画面
ユーザー管理画面

工藤 ひろえ